kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

スプラトゥーンが好きすぎて半年が経ったので魅力を語ります

皆さん冬休みイカがお過ごしですか。ずっとスプラトゥーンのことをブログに書こうと思っていたのですが、「記事を書く時間があったら1ゲーム、記事を書く時間があったら1ゲーム…」とついついプレイしてしまい、そしてやめ時を失い丑三つ時…みたいな日々を繰り返し、ハッと気がつけばもう12月になっていました。購入したのが6月なので、もう半年間もプレイしていることになります。半年?!ハア?!バカじゃないの?!?と思いますよね。私もそう思います、間違いない。でもそれほど夢中になれるものがあるって、素晴らしいと思うのです(キリリお友達に「今夜いっしょにタッグマッチしませんか」と誘われた仕事帰りとか、初デートの日かってぐらいご機嫌で帰れましたもの。累計プレイ時間も確認できるみたいなんですが、見たら自己嫌悪で真冬の川に飛び込んでしまいそうなので見ていません!!

 

 

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 好きすぎてお絵描きをするほどです

 

 

 

◼︎ 二面以降行けたことがない私が

 

「ゲーマーなの?」とお思いかもしれませんが、私のゲーム歴はとても浅いです。小学生の頃はファミコンやってましたが、好きだったゲームは「サラダの国のトマト姫」とか。どっちかというとRPGが好きで、もちろんシューティングゲームもやっていましたが、例えば「ツインビー」で二面から先に行けた覚えがないんですよね……スーパーマリオもなんだか、ハンマーか何か?を投げてくる亀?が出てくるあたりから先、全然クリアできてない気が。長い間、シューティングゲーム=難しい、自分にはうまくできないというイメージでした。

小学生の頃にやっていた「ロックマン」というファミコンソフトで、死ぬ時に全身がこう……パーン!って飛び散るような演出があった気がするのです、パーーン!って。なんだかそういう「触っただけで死ぬぞ!」みたいなの嫌だ辛い!!というイメージがありまして。まさかこの年になって、(広義にはシューティングと言える)ゲームにハマるとは思いませんでした。

ちなみにここ数年は、ゲームにまったく触れてなかったです。wii fitでヨガしてたくらいでしょうか。「ゲームする時間があったら、はてブしたい」と思っていたので。それもまったく人としてどうかと思いますが。

 

そんな私がどうしてスプラトゥーンにハマったのか!仕事や家事・育児の合間の、貴重な余暇の時間をほぼすべて費やすほどに!そこまでの魅力の源とはなんなのか!ということをネチネチ語ってみたいと思います。ちなみに我が家には小一の男児がおりますので、基本的には彼のために購入したゲームでありました。それが今や(ry

 

 

 

▪︎ 基本のプレイが簡単シンプル

 

スプラトゥーンは「インクによる陣取り合戦」のゲームです。もちろん、撃ち合いもあるのですが、それがメインの要素ではありません。私が先ほどのファミコンで例に出したような、「向こうから出てくる様々な種類の敵を、落っこちないように飛んだり跳ねたりしながら倒して、最終的にボスを倒す」みたいな形式とはちょっと違います。(「ヒーローモード」といって、そういう遊び方ができるステージもあります)

「スポーツ」だと思ってもらうと分かりやすいと思います。エクストリームスポーツ。イカになってインクに潜って移動したり、無限にインクを塗ったり、現実にはありえない形でのスポーツだけど。

バケツとか、ローラーとか、筆とか、そういうのでまずは地面を塗ればいいので、ゲームにあまり慣れてない人でも簡単にスタートできると思います。インクがとてもリアルに表現されているので、ベタベタ、バッシャーンと壁や地面を塗っていくのには、なにか感覚に訴える気持ちよさがあります。

試合(ナワバリバトル)は3分で1試合、その間に多く塗ったチームが勝ちです。3分で強制的に終了させられます。

シュートしにいくのが嫌な優しい人(イカ)は、みんなの後ろの方でとにかく塗っていることもできるし。

「それなら自分にもできそう」って思いません?

この簡単さがなかったら、「私なんか、どうせ二面以降行けないし」とプレイしなかったかもしれません。

 

 

▪︎ 仲間も敵も生身の人間

 

スプラトゥーンはオンライン対戦ゲームです。4対4で試合をします。基本的には会ったこともない人が味方だし敵なわけですが、「相手が人」というのがこのゲームの楽しさなんですよね!

スプラトゥーンはゲームの中で、仲間に声をかけたりできないのですが、「ナイス!」と「カモン!」だけは言うことができます。バレーボールの試合って、サーブが決まるたびに味方同士ハイタッチするじゃないですか。私はあれの意味を「ナイス!」ではじめて知りました……声をかけ合うことでチームの士気って上がるんですね!運動部に所属したことがほぼないので知らなかった!

相手も同じプレイヤーなので、敵がクッパみたいに無闇にデカいとか、そういうことはないものの、人だからこそ常に「どう動いてくるか分からない」です。自分がどう戦うか?という戦術を考えることもできるし、相手もそれを考えてくるのです。

「飽きない」理由は、相手が人間、というのも大きいかもしれない。たくさん練習して、レベルやランクが上がっていくと、上手なプレイヤーとマッチングされるようになります。ちなみに外国の人とも対戦できます。(日本人の方が全体的に上手いので、「Japanese怖すぎ」と恐れられているらしいです)

 

 

▪︎ イカした世界観とデザイン

 

さきほど「エクストリームスポーツ」と書いたのですが、現実のエクストリームスポーツ(スケボー、スノボetc)がそうであるように、スプラトゥーンの世界も「若いカルチャーで、ファッションや音楽と結びついている」感じです。この世界観が私はすごく好みなのでした。

プレイヤーは「ガール」か「ボーイ」を選べるのですが、まずこの「ガール」が生意気そうで強そうですごく可愛いです。ピーチ姫みたいな動きにくそうなスカートとかはいてないし。ボーイもガールもみんな同じ顔なのに、帽子や服などの違いで、性格も違うように見えてくるからフシギです。

冷静に考えたらマリオっておっさんじゃないですか。マリオに感情移入するのすごい難しいですね…いや、ドット絵だった頃のマリオはなんかかわいいけども…3Dになって進化すればするほど、リアルおっさん感が増してしまっているのでは……。

「キャラに感情移入できるか、キャラが好きになれるか」というのが、私にとっては重要な要素だったみたいです。よく考えたら、マリオのキャラの中に、好きなのって特にいないな。「マリオカート」で誰の車を選ぶかという時に、まず女子がピーチ姫しかいないんだけど、好きかって言われると…スカート長いし…マリオはおっさんでしょ。ルイージもおっさんでしょ。キノピオとか?なんか積極的に選びたいやつがいないですね。マリオカートが長続きしなかったのは、そういう思い入れのなさもあったのだろうか。

もちろん他にもそういったゲームは多数あるのでしょうが、スプラトゥーンは自分のプレイヤーを「育てる」という感覚を持ちながらできる、シューティングゲームになっています。

 

 ボーイとガールはイカ界で17歳ぐらいという設定みたいです。リアル小学生(6〜12歳)と、ファミコンで育った親(30〜40代)のちょうど間ぐらいじゃないですか。幅広い年齢層のプレイヤーに愛される、魅力的なキャラだと思います。

 帽子や服や靴は「ギア」と言って、まあ装備みたいな感じで選べるのですが、素敵なのがたくさん用意されています。

これをただ着せ替えたりするだけの楽しさもあります。

 

 

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音楽にはあのハイスタのメンバーも参加しているとの噂 90年代育ちホイホイ(?)です

 

 

▪︎ 安心の任天堂

 

スプラトゥーンは「TPS」という種類のゲームにあたるようです。wikipediaによると「サードパーソン・シューティングゲーム(英:ThirdPersonshooter,略称TPS)とは、シューティングゲームの一種で、ゲーム等における主人公を追う第三者視点でゲーム中の世界・空間を任意で移動でき、武器もしくは素手などを用いて戦うアクションゲームのこと」。でも親としては、たとえばリアルな銃で人を虐殺しながら進みます、みたいなゲームって、あんまり子どもにおススメしたくないのですよね…。

スプラトゥーンはその点、設定が「陣取り合戦」でありスポーツですから、「撃たれて死ぬ」ということはありません。いや、実際は撃たれることはもちろんあるんですが、死んではいないです。「スタート地点に戻される」だけなのです。撃っているのもインクだし(時間が経つと消えてしまうインク、という設定らしい)。水遊びみたいな感じでしょうか。キャラクターの体がかなりデフォルメされているので、走っていく姿も撃ち合いしている姿も、アップで見るとホッコリする可愛らしさです。

中には「バレルスピナー」みたいな、こういう感じのやつ戦場の映像で観たことあるかも…?!というブキもありますが、一方で「ヒッセン」(小学校で図工の時間に使うバケツ!あの3つに分かれてる絵筆洗うやつです!)というブキなどもあり、やっぱりホッコリします。

 

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課金システムがないという点も安心です。変に射幸心を煽るゲームにはなっておらず、それでも長いこと遊べるように色々と工夫がなされている気がします。(余談ですがwiiUは起動時にパスワードを求める設定にできたり、プレイ履歴もチェックできるらしいですよ!)

 

その一方でちょっと「お行儀わるい」というところもこのゲームの魅力です。裏道に怪しい売人がいたり(そんなにわるいものは売ってない)中二っぽいデザインのギアもけっこうあります。子どもに安心して遊ばせたいんだけど、「子どもがゲームでカルチャーを知る」というのも素敵なことなので、そういう意味でこのやんちゃさも魅力だなと思います。

 

 

 

▪︎ やりこめる要素がある

 

スプラトゥーンは発売から半年経っていますが、プレイヤーが減っている感じ?はあまりしません。遊べるステージはここまでに何度も追加されていて、まだあと一回でしょうか、更新があるらしいです。オンラインゲームだから、人が減ってきたら退屈になってしまうと思うのですが、現時点ではまだまだ先まで遊べそうな感じです。もしかして「スプラトゥーン2」が出るまで楽しめるかな?サンタさんに贈ってもらったキッズも多そうですよね。

「基本は子ども向けなわけだし、すぐ飽きちゃうんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。しかし私が最近ずっとプレイしているのは「ガチマッチ」というやつで、もうそこはホッコリ感ゼロです。常時インクのボムが爆発し巨大なイカがぶりんぶりん暴れ少しでもスキのある姿を見せようものならチャージャーで撃ち抜かれる、努力してもなかなかレベル(ランク)が上がらない、そういう世界です。うちの小一もガチは続けることができず脱落していきました。どう考えても大人たちが大人げなくガチでプレイしていると思います。試合がガチすぎて、自分がいま楽しいのか楽しくないのか分からなくなることもしばしばです。それだけやりこめる要素があるんじゃないでしょうか!

 

 

くコ:彡 くコ:彡くコ:彡くコ:彡くコ:彡くコ:彡

 

 

イカがでしたか。最終的に「楽しいのか楽しくないのかわからない」で終わってしまいましたが、2015年はほぼスプラトゥーンのことしか記憶に残っていません。そして、苦手意識のあったシューティングゲームも、「練習すればそれなりにうまくなるんだ!」とわかりましたので、今後はシューティングゲームも買ってみようと思いました。そんな私の喜びだけでなく「スプラトゥーンで親友ができた」「スプラトゥーンで痩せた」「スプラトゥーンで夫婦ゲンカが減った」「スプラトゥーンで昇進した」「スプラトゥーンで迷子だった猫が見つかった」など今年はスプラトゥーンでたくさんの人が幸せになったと思います。ありがとうスプラトゥーン!よければ回線落ちの時もガチのポイントが減ってしまうのなんとかしてください!みなさんもよかったら年末年始やってみてください、誰かん家とかで。楽しいですよ!イカよろしく〜

 

 

 

 

 

Wii U スプラトゥーン セット

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スプラトゥーン イカすアートブック (ファミ通の攻略本)

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スプラトゥーン Splatoon ジャッジくん(S) ぬいぐるみ  座高15cm SP06

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大人の、みらい

 

ある日、とつぜん、パクチーが食べられるようになった。

 

それまではパクチーが本当に苦手で、「なんでこんなカメムシみたいな味のする物を食べる人がいるんだ、カメムシ食べたことないけど」と思っていた。私にとってパクチー=苦手な食べ物だったし、どうも万人受する食べ物ではないようなので、まあ仕方ないかと思っていた。初めて口にした時以来、おそらく10年くらい食べていなかった。

それがつい最近、とある飲み会で、薬味として出てきたパクチーをぐうぜん食べた。薬味だったのでちょっと油断していたのもある。切り刻まれていたのでパセリか何かと勘違いしていたものあった。ぐうぜん口に入ってきたそれは、薬味は薬味なのだが主役を食うぐらいの存在感で、「あれ……? なんか美味しいぞ??」と思ったのだった。どうもある種の「肉(や魚)」と一緒に食べると、臭みや脂っこさを消してくれてすごく美味しくなるようだ。その日から、とつぜん私はパクチニストになった。これまで敬遠気味だったアジア系料理の店にも、頻繁に足を運んで「パクチー増量」とか頼んでホクホクしている。こんなにパクチーが美味しいなら、たぶんカメムシも美味しいだろうな、カメムシ食べたことないけど。

 

 

ところで、さいきん、自分の体がもろに「中年」に近づいてきていると感じることがある。

若い頃はよく、顔ににきびができて悩んでいた。30を超えてから、にきびはできなくなったのだけど、40が近づくにつれて、いわゆる「しみ・しわ・たるみ」が私の顔にも現れてはじめていると気づいた。ママ友との間でも、「年齢化粧品って何を使えばいいんだろう」という会話になることがある。

ファンデーションをのせると、どうもほっぺの毛穴が目立つ。それで、ほお骨のあたりの皮膚を指で「きゅっ」と上げると、毛穴もしわも見えなくなる。あ、なるほど、これが「たるみ」か…! 悲しき物理の法則。

前日に呑んだお酒がなかなか抜けないし、風邪なども治りにくくなったような気がする。真夜中まで働いて、豚骨ラーメン食べて翌日を迎えても、体調も体重も平気だったころが懐かしい。

 

 

20代のころ、仕事のアポイントの合間に喫茶店で休憩することがあった。昼間の喫茶店の隣席で、延々しゃべっている「おばさん」たちの会話に聞き耳を立てると、たいてい病気の話か親戚の話(あるいは、病気の親戚の話)しかしていない。私は、いつもそれを冷ややかな気持ちで聴いていた。ロックじゃねえな。こんな話ばかりするおばさんにはなるまい。

だがしかし、私がさいきん友達と喫茶店で盛りあがった話題といえば、「30代で突如がんになって、妻と子供を残し亡くなった人がいるらしい」とか「もし義理の両親が倒れたら、介護の手はあるのか」などである。

 

Don’t trust over 30. 神よ私は年月を経て、どれだけ退屈な大人に成り下がってしまったのだろう。

 

 

 

体が老いていくということは、それだけで自己肯定感を下げるのではないか、と思うことがある。もう70近い父は、「歩いていると、人にどんどん追い抜かれるんだよね」とぼやいていた。街中で、周囲より歩くスピードが遅いというだけで、自分は周囲より「劣っている」と感じてしまう時があるんじゃないだろうか。

女性のタレントさんが、歳をとっただけで「劣化した」などと言われているのを聞くこともある。私は特段美人でもないので、劣化したところでそんなに人生に影響はないのだが、それでもやっぱり、若い女の子がボロボロのジーンズにすっぴんでも本当にきれいだなと感じる時、羨ましいなと思う。

 

誰もが平等に歳をとるのだし、それはけしてあらがえない、避けられないことなのに。

 

 

小学一年生の長男が時々、「ママはさー、もっと大人になったら何になるの?」と聞いてくる。今ですら何者かになった感は全然ないのだけど、これから先、なにかになれるのかな。歳をとることに対して、そういう期待を持ってもいいのだろうか? 仕事では相変わらず「成長しろ、成長しろ」と言われるけど、私って、まだ成長する余地あるのかな……?

 

 

もし、「歳をとったから、パクチーが食べられるようになった」のだとしたら、それは私にとって、とても嬉しいことだ。そういえばほかにも、山椒とかミョウガとか、ほろ苦い「薬味系」が、どれも美味しく感じるようになった。苦いお酒の代表格であるビールだって、美味しいと感じるようになったのは比較的最近のような気がする。

若い頃はわからなかった魅力が、わかるようになった物事がある。真っ先に思いつくのがお歳暮のハムだ。CMを見る度に「なんでハムなんか贈るの、いらんよ」とか思っていたが、ハムいますごく欲しい。日持ちするし、子どもも食べるし、自分もおつまみに食べたい。ちゃんとしたのを買うとけっこう高いので、なかなか自分では買わないし。ハムを贈る大人の嗜み、ちょっとわかってきたみたい。

あといわゆる「60年代の曲」みたいなやつ、最近はカッコ良く感じるようになった。(10代の頃は、単純に「ゆっくりだな〜!」と思っていたような気がする。いや、テンポが)素朴な音なのにカッコよい、というのはどういうことなのか。エバーグリーンな曲の魅力も、ちょっとわかってきたみたい。

それから、映画で涙を流したりするようになった。最近だとベイマックスでぼろぼろ泣いた。子ども向けのどストレートなメッセージが、胸に響くようになるなんて、まったくもってロックじゃない。けれどもこれこそ、世の中の酸いも甘いも知った大人になった証拠ではないのか。

 

 

 

 

人間の舌には、ある年齢にならないと開かない「味蕾」があるのだ、と聞いたことがある。その歳になってはじめて、「美味しい」と感じられるようになる、そういう「味」が存在する、ということらしい。私の舌にある味蕾が、ある日とつぜん、パクチーの刺激で目を覚ましたのだろうか。

 

歳をとると失うことばかり、だなんて寂しい。私は、まだまだ自分の中に、これから咲く蕾がたくさんあると思いたい。若い頃に戻りたい、と願ったって、どうせ叶わないのだから、少しでも未来に期待していたい。子どもの成長が見られるじゃないかって? そういうことじゃない。私は、私のことでワクワクしていたいのだ。

 

 

 

会社の先輩が、50歳のお誕生日に

「若い人たちは知らないかもしれないけど、人生は、40代、50代と、どんどん面白くなるんですよ」と言っていた。

そういうことを言ってくれる大人に、もっと会いたいなと思う。

未来の私は、そういう大人になれているだろうか。

 

 

 

 

 

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 書いてから気づいたんですけど、この記事で、ブログがちょうど100記事目になるようです。嬉しい!これからの未来の「kobeniの日記」もどうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

 


小沢健二 Kenji Ozawa 大人になれば.flv - YouTube

 

 

 


(クチロロ)/ヒップホップの経年変化 - YouTube

 

群馬・伊香保にある、憧れの「卯三郎こけし」工房へ行ってきた

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9月の連休に、群馬県へ旅行に行きました。

旅って本当は割と好きで、独身の頃は、旅先で聴くためのCDを買って、ゆっくり読むための本を選んで、コスプレのように行き先をイメージした服を選んで…。と、むしろ出かける前がクライマックス…?というような旅を何度かしていました。けれど子どもが産まれてからは、リゾート地で昼間からボーとしていたら海に溺れて子どもが死ぬかもしれないし、などと考えるとあまり行く気になれず、しかも我が家の長男は車に酔いやすいため、箱根レベルでも到着まで何度リバースするか、みたいなところもあり本当に旅から遠ざかっていました。

しかし今年のお盆は、子どもたちが次々に熱を出し旅どころか近場にすら出かけられませんでした。私はスプラトゥーンしかやることがなく、昼夜問わずやり続けたあげく空耳でボムが爆ぜる音やエリアを確保する音が聴こえるようになり、このままではガチでガチマッチ廃人になってしまう…いくらWiiのコンセプトが「家族みんなでリビングで楽しむゲーム」だとしても、子どもが「パパ、サブアカってなに?」って言い出すレベルに両親が廃人寸前という有様…これが岩田さんが、任天堂の岩田さんが望んだ未来……なわけない!子どもたちに、いや岩田さんに申し訳ない!!というわけで旅に出ることにしました。前々から行きたかった卯三郎こけしの郷へ。前置き長い。

「卯三郎こけし」との出会いは今から3年ほど前、渋谷ヒカリエで上の写真の「ミッフィーこけし」を見つけたのが最初でした。「一つひとつ顔が違うんですよー、ぜんぶ手作りなので。気に入った子を選んでくださいね」と店員さんに言われたのをよく覚えています。私は別にこけしガールでもこけし鬼女でもないんですが、このミッフィーこけしは「やばい、かわいい…」と思って即買いしてしまいました。あんまりかわいいので製造元の「卯三郎こけし」について調べると、工房が群馬県にあり、いろんなコラボこけしを作っているのだなということがわかりました。サイト(こけしサイトの割にUIなどがキチンとしているの情報によると、こけしづくり体験もできるみたい。そういうのがあると子どもも喜ぶかな?というか自分がやってみたい。ということで、「卯三郎こけし訪問」を中心に据えた群馬の旅に出ることにしたのです。

 


http://www.usaburo.com/artisan/img/img-syodai.jpg

 

ちなみに「卯三郎」は、初代のお名前から来ているようです。

この方が、岡本卯三郎さん。群馬県渋川市で独特なこけしづくりを始めた方。

(お写真はサイトより)

 

 

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卯三郎こけしの工房は群馬県の伊香保ちかくにあります。有名な石段街のあたりからだと、車で30分かからないぐらいです。

 

 

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集団で観光に来たらこけしガールの前で写真を撮れるようになっている。

 

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工房の入り口には、こけしボーリングなど、手作りのおもちゃがあって、子ども達はしばらくのあいだ夢中になって遊んでました。

 

卯三郎こけしには、

・工房(実際にこけしづくりが行われている一角)

・展示室(資料としてたくさんのこけしがおさめられている。撮影できないので写真は載せられませんが、とても興味深いしこけしの歴史がよくわかります。充実の内容)

・おみやげ屋さん(たくさんのこけしグッズや木のおもちゃを買うことができる。ここも撮影できませんが、あとでサイトから少し紹介します)

から成っていて、まず工房見学に行きました。

 

 

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工房の中は自由に見学できるようになっています。あっ ミッフィーの顔があるぞ!

 

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作り手によって席が決まっているようなのですが、ここは「三代目 岡本義弘さん」の席のよう。お母様の作品も展示室にありました。代々、ご家族でこけしづくりをされているのですね。ディズニーのこけしもありますね。

 

 

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このおじちゃんは、こけしさんに顔を描いているところのよう。こけしさんはやはり目など表情が命です。絶妙なバランスでデザインされている気がします。

もしかして、この方?

石曽根信行 | 伊香保の見所・卯三郎こけし(工房見学・絵付体験教室) Usaburo kokeshi

 

 

さて次は、おみやげ屋さんの中で「こけしづくり体験」です。

こけしづくりは、「キーホルダー型」とか「ペン立て型」とか、既にできている型の木に色をつけることができます。

私は、せっかくなので、丸頭の大きめこけし型でつくってみることにしました。

 

 

丸頭こけし

↑サイトより。なぜあえてヤンキーをこけしに…

 

 

まず、こけしに下絵を描きます。

そして木を塗るための専用の絵の具を用意してもらって、色をつけます。ときどきドライヤーで乾かします。

 

 

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卯三郎こけしは現代風こけしもたくさんつくっているので、私も現代っ子っぽいこけしをつくってみようと思いました。ポケットにはアイフォーンが入っています。

こけしって基本的には笑顔なのですが、私はちょっと無愛想なこけしにしてみようかなと思いました。

 

色を塗ること、1時間ほど…木に「ムラ」なく色をつけるのは思いのほか難しく、何度も上から塗り直すなど、苦戦しました。となりで、お仕事で本物のこけしに着色している方々がいて、とても綺麗だったので「職人技すごい…」と思いながら塗っておりました。

 

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これが出来上がったこけしです。もっと丁寧につくりたかったけど、子どもたちが「まだー」となって、さすがに時間切れでした。工房の前のベンチに座らせてみました。

前髪が、偶然にもいい感じで描けたのですが、木の特徴を活かすと綺麗に色が乗るのかもしれません。

 

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なんとなく物思いにふけっている様に見えなくもない…

ちなみに「ご希望の方は、ほお紅をお入れします」というサービスがあったのです。ほっぺたに、専用のほお紅で色を入れていただきました。

顔も、色が混ざっちゃってちょっと病弱な子のようになってしまいましたので、チークは助かりました。ホントむずかしいのです。

 

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さて、おまちかねのおみやげ屋さんです。撮影はできないので、一部の商品を、サイトからご紹介します。

(卯三郎こけしは、サイトやセレクトショップでも買えるのですが、工房にしかないこけしもあります。あと、ちょっと訳ありで安くなっているこけしも。それらをチェックするだけでも訪れる価値あり)

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-9-12.jpg

定番のおかっぱこけし。

No9-12 花物語 つばき | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-9-22.jpg

 

だるま型のこけし(これはお雛さま)

No9-22 おひな様「笑い雛セット」 | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-12-10.jpg

 

No12-10 ミッフィー(雪の日) | 卯三郎こけし オンラインショップ

卯三郎こけしの特徴といえば、やっぱり創作こけしやキャラクターこけしです。私は工房で「スターウォーズこけし」を目撃しました。R2D2とか、ヨーダもありました。ファンの方はマストバイですね。

 

 

 

 

 

No12-11 スヌーピー | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-11-21.jpg

No11-21 ぬくもり | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-9-91-7-No-9-91-8.jpg

 

これはへその緒入れ。カワイイ

No9-91-7/9-91-8 へその緒入れ(星) | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

「自衛官こけし」というのも売っていたのだけど、これは……

 

No9-105 陸上自衛官(台付) | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

 

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ちなみに、卯三郎こけしで私が買って帰ったのは、真ん中の「ねこのクロ」と、右の「ぐんまちゃん」こけしです。

左のは、竹久夢二記念館で買ったものです。夢二のいちごの絵がモチーフになっています。群馬県はこけしが名産品なので、いたるところに、グッズ化されたこけしがいるのです。それらを探すのも楽しいですよ。ちなみに夢二記念館も伊香保にあるのですが、建物がとても瀟洒で、展示もたくさんあるのでオススメです。

 

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 これは夢二記念館の「子供絵の館」。童謡や絵本の挿絵なんかも描いていたのですよ。

 

 

旅先ではその後、グリーン牧場に行ってヤギの散歩をしたり…

 

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(グリーン牧場の羊とヤギの名前、ほぼチェーン店かパスタだけど大丈夫か…?)

 

宿で、名物の「揚げまんじゅう」を食べたり(パンみたいな感じ。ほぼ、味噌味のパンのかたいやつ)

 

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名物の鳥めしをテイクアウトして食べたりと、満喫しました。

 

 

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美味しかったよ〜!

 

登利平さんは基本的にはお持ち帰りのお店です。群馬にたくさんお店があるようです。そういえば名物の水沢うどんも美味しかったです。

 

 

*

 

いかがでしたか?伊香保には温泉もあるし、観光スポットが割と密集しているので、なかなか楽しいですよ。民芸やアート好きな方は、卯三郎こけしと竹久夢二記念館と、それからグリーン牧場の側にあるハラミュージアムにも行ってみると良いのではないでしょうか。

子連れで旅行となると、どうしても尻込みしてしまう面倒くさがりなのですが、また面白い旅ができたらご報告したいなと思います。

 

 

卯三郎こけしへのアクセス、周辺観光案内はこちらから!

www.usaburo.com

 

www.usaburo.com

 

 

 

 

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 スターウォーズ「R2-D2」こけし

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 スターウォーズ「R2-D2」こけし

 

 

 

中川政七商店 卯三郎こけし こけし飾り みみずく

中川政七商店 卯三郎こけし こけし飾り みみずく

 

 

 

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー  アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796

 

 

いとしのこけし

いとしのこけし

 

 

 

「デコパッチ」でおもちゃの冷蔵庫をデコってみた

 

ハローkobeniです。皆さんイカがお過ごしですか。私はスプラトゥーンやや廃人です。きょうは軽〜い内容ですが、雑貨をデコって好みのデザインにするというMart主婦的なことをやってみましたので、シェアしちゃうよ。ローラーとかはいらないし、絵心がなくても大丈夫だよ。イカ、よろしく〜

 

 

 

おままごと(お料理ごっことか、赤ちゃんのお世話ごっことか)って、乳児だと男女問わず好きで、保育園でずーーーっとやっていたりします。我が家は男児二人なのですが、「おもちゃのキッチン」みたいなものを持っておらず、ホントはそういうので遊ばせてあげたいな〜と思っていました。

そうしたらお友達が、娘ちゃんがもう小学生になるので、冷蔵庫+おままごとセットを捨てちゃうと言うではないですか!これは…うちの2歳児にぜひ!と思い、ください!とお願いすると、ラッキーなことに頂けたのでした。

 

 

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これがその冷蔵庫です。娘ちゃんが使っていたこともあり、けっこう女子力高い…

ということで、もうちょっと中性的(?)な感じにカスタマイズしてみようかなと思いました。

最初はスプレーで塗るとか、を考えていたのですが、ちょうどその頃に「デコパッチ」なるものがあることを知り、「基本、なんでもデコれる」と書いてあったので、これで試してみようと思いました。

 

デコパッチは、フランス生まれのデコレーションツールです。薄い紙をちぎってのりで貼るだけで、手軽で簡単に自分だけのオリジナルを作ることができます。木・ガラス・金属、平面から球体まで素材や形を問わず、家にあるものにひと手間加えて使うことができる、実用性の高いツールです。
見ているだけでも楽しいデコパッチペーパーは、貼るだけでまるでアート作品のよう!

 

 

ふむ、フランスから来たらしい。フランスから来たモノはだいたい無条件に誉める私である。

 

 

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なんでもデコれる。かわいい。(引用写真は公式サイトより)

 

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デコるのに使うものをデコるというような発想も新しい。

 

 

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…というわけでおフランスの風にヤラレタ私は、デコパッチペーパーを6枚ほど購入。1枚のサイズは約30×40cmです。紙はトレーシングペーパーみたいな手ざわりで、かなり薄い。

 

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初めてなので単純な柄にしようと思い、パッチワーク的なデザインを意図してぜんぶ同じ大きさの長方形に切ってみました。

 

 

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ペーパー以外に購入したのは専用の糊と筆です。

糊(キラキラした細かいラメが入っている)を、筆(糊がかたまるのでこまめに洗うとよい)で塗っていきます。

 

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貼りたい部分に糊を塗って、紙を貼り、さらにそのあと上からもう一度、糊を塗るとキラキラしますし、紙の継ぎ目もキレイに貼れます。

紙がけっこう薄いので、色が白っぽい柄だと本体の模様が透けてしまいましたが、二枚重ねるなどしてあまり目立たないようにしてみました。

 

 

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いちごの形の取っ手部分。ガタガタしていて難しいかなと思ったけど、紙が薄いせいか細かい凹凸にも意外に貼りやすかった。

 

 

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私が夜な夜なペタペタしているのを見て、長男も「やりたい」と言い出した。代わりに塗ってもらう。

 

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引き出しの部分は、紙をさらに細かくちぎって小さめの柄のパッチワークにしてみました。

 

 

夜なべして、ペタペタ塗ること、1週間ぐらい…?

 

 

 

 

 

完成したよ!

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おおー。いちご模様はどこへやら…

 

 

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中はピンクだけど、これはこれでいいかなって。

 

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 引き出しも、いい感じに出来上がりました!

 

 

*

 

ちぎって→糊を塗って→貼って→また糊を塗って→貼って を繰り返すだけなので、わたし不器用だし…という方でもカンタンにできる気がします。

子どもとの暮らしは、忍び寄る生活感との戦いですから、こういうのでどんどんデコって、やつらを塗りつぶしていこうぜ!お尻ふきのケースとか、サランラップの箱とか、100均で買った瓶とか、どんどんデコっていこう!打倒、行き過ぎた生活感!

 

子ども産んでから、節約のために「自分でつくろうかな〜」って思うことが増えたのですが、そういう熱が妙に高まる時があるので、また何かDIYしたら更新しますね〜

 

 

 

decopatch デコパッチ

 

 

 

(⚫︎ー⚫︎)科学の力でゴー・ゴー! Maker Faire Tokyo 2014今さらレポ

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こんにちはkobeniです!さいきんブログぜんぜん更新していなかった。すみません。でもでも、ここが私のホームです。今年もよろしくお願いします。

さて今日は、「えっ今ごろ?」感が否めないのですが、昨年の冬に行ったイベントレポートを書きます。というのも先日「ベイマックス」観てきまして、おお、こりゃ書きかけの記事をUPせねば!!という気持ちにさせられたので。

ベイマックスは、科学ヲタのキッズたちが、自分の研究テーマをパワーアップさせて身に纏ったり、プログラミングしてロボットを創ったりして、その力でスーパーヒーローになり、世界を救う…!!というです。ベイマックスは、主人公のお兄さん(やっぱり科学ヲタ)が創った、「人をケアするロボット」の名前です (⚫︎ー⚫︎)

で、私が家族で行ってきたイベントは「Maker faire Tokyo」。「Maker」という名前がついているだけあって、「なんか創りたいひと」が集まるフェアなのですが、ポイントは「IT技術を使った創作がほとんど」ってとこ。だからロボットとか電子工作とか、すごくたくさん見られます。


Maker Faire Tokyo 2014 | Maker Faire Tokyo 2014 | Make: Japan

 

そもそもこのイベントは、雑誌「Make(アメリカの、テクノロジー系DIY工作専門誌)」のファンミーティングが発端であるようです。「Make:」の版元オライリーは、「ギークマム」という本も出版しています。私はこのイベントを「ギークマム」好きのTwitterママ友、asacoちゃんに教えてもらいました。Maker faireは日本でも年々規模が大きくなっており、2014年の会場は東京ビッグサイトでした。

 

 

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 開催されたのは11月の土日だったのですが、想像していたよりも混雑していませんでした。たしかに人はたくさんいたのだけど、子連れでもいくつかのブースを余裕を持って楽しめる程度だったので。

 

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会場にはキッズスペースや、ハンダづけスペースが用意されてました。キッズスペースでは3Dメガネと紙・ペンなどが用意されていて、みんな自由に絵を描いてメガネをのぞいてました。スタッフの方がたくさんいて、困った時は質問などしやすい雰囲気でしたねー。通路でベビーカーを押していても、嫌な顔もされなかったしなあ。まあでもそこは、「そこまで混んでいなかった」というのが最たる要因かも。

ちなみに子どもたちのことを考えて、食べ物は持参して行ったのですが、会場の外にベンチなど、たくさん座るところがあったので「一時退場」して食べました。食事についても質問したのですが、中で食べても別にいいよーという感じではありました。(ただ、中にテーブルやイスまでは無かった)食事やお手洗いを過度に気にしてしまう乳幼児連れには、かなり優しいイベントだったと思う。

 

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会場をふわふわ飛び回っていたやつ。ナウシカに出てきそうな動き

 

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これは、クマちゃんの耳や鼻をさわると、画面の中のクマちゃんの耳が伸びたり、着ている服の色が変わったりするやつです。6歳児がすごく楽しんでやっていました。子どもはこういうのいちいち「えっ…なんで…」とか思わずに、純粋に楽しむ感じありますよね。

 

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これはサッカーボールを上手に蹴っていたロボットくんです。目でちゃんとボールを追いかけて、人が投げたボールの方へ歩いて行って、蹴っていました。

 

 

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これは私が「すごい素敵…(うっとり)仕事の机の上に置きたい」と思ってかぶりついたお人形&ステンドグラスの作品です。許可を頂いて撮影させてもらいました。すっごい素敵…今でもまだ「欲しい…」と思っていますが、非売品だそうです。この彼女、日本のアニメ女の子キャラにかなり見た目近いのに、妙に露出度高くないし、「プリンプリン物語」みたいでもあるところが、いい!頂いた名刺に下記のブログが載っていましたのでご紹介。他の作品も、レトロフューチャー感あって胸がキュンキュンでございます。


ヲリゴ党

 

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 あっ!こいつが今話題のドローンですね!けっこう大きいやつです。紅白でPerfumeのまわりを飛び回っていた。

 


24 drones flight test - 03 - YouTube

これな。

 

そういえば、紅白で氷川きよしのステージで使われていた「スケルトニクス」も、Maker faireの会場で展示されていました。なんか、デカいな…って思ったけど。

↓ハイテクの無駄遣いな気がしたのは私だけでしょうか……


【紅白ロボット】紅白「氷川きよし」さんの舞台演出協力 | スケルトニクス株式会社

 

 

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こういう、クラフト系作家さんのブースもあり、それがまた楽しかったです。体験型&資源の再利用、自然環境との共存…みたいな、テーマ的にもこれからの主流になりそうなモノづくりを提案されている方が多かったように思います。そしてそういう作家さんたちは、かならずと言っていいほど、子どもを対象にしたワークショップを用意してくれてて、うーむ未来のことを考えてらっしゃるなーと嬉しい気持ちになりました。こちらは「かうよりもりようか」さんですね。


かうよりもりようか kauyorimoriyouka

 

 

 

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6歳児がいちばんかぶりついたのは、このブース。まず↑はLEDライトがバリバリ光るピアスです。「購入できるんですか?」と聞いたら、「単品で買うとまだまだ高いので、まとめて買うならアリですよ」って言われました。なんかこう…バンドやってる方とか…プレゼン?で、ステージに上がる時などに…いかがでしょう。

 

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フォースを使うのじゃ!

LEDでいろんな色に光るライトセイバー。めっちゃ楽しかった。

 

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ヴオオ…ン(けっこう重たい)

 

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「戦い方教えましょうか?」と言って実演してくれたお兄さんとお姉さん。

ライトセイバー同士を近づけると、「バリバリ」って白い光で点滅するんですよ!!

このあと6歳児が「やりたい」「もう一回やりたい」と繰り返したため、何度もこちらのブースを訪れるハメに…。ほんとスイマセンでした。でも大人の私もめっちゃ楽しかったので、商品化はよ、という感じです。

 

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あっ!このひとは!インターネットに名をとどろかす…林さんだ!!

我々は夫婦でDPZファンなので、興奮状態でブースを訪れました。(当日、私たちは家族全員で、はてなTシャツを着て行ったので、「はてなの社員(※の仮装)です!!」と名乗ることで林さんの気を引こうという作戦を実施しました)

手前に飛んでいて、どこかの男児がかぶりついている鳥さんは、鳥さんの足元?にカメラと棒がついていて、その棒を歩いて持ち運ぶことで「〜鳥から見た風景〜」を手動で!!撮影できる!!!という超最先端ハイテク機器です。

 

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例の板でめっちゃはしゃぐ

 

(※顔はanimal faceというアプリで隠してみました。たしか鳩もあったような気がします。後ろの方まで巻き添えにしてすいません)

 

 

べつやくれいさんは「ねこメモ」を売ってらっしゃいました。

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「これはどうやって使うんですか?」

べつやくさん「猫を毎日観察したりとか、ですね」

「でも、猫って毎日見てますけど、あんまり変わらないですよね…?変わる時ありますかね?」

「頭から血が出てたりとか」

「(血………………)」

 

でもこの猫がぜんぜん可愛くなかったので

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つい買ってしまいました。

ちなみにこの日は「微妙なコスプレ」からそんなに日が経っていなかったので、べつやくさんの眉毛はまだ生えてませんでした。

DPZブースでは、しばらくすると「ヘボコン」が実施されており、人だかりができてとっても盛り上がっていました。ヘボコンはコンセプトがすごく好きです。

ちなみにヘボコン主催の石川さんは、育児ネタで約1000ブクマの泣ける名エントリを書かれた方なのです(↓私この記事だいすきです)。ふつうにプロフィールとか辿れば分かります。ということは…ここに出てくる「とても理解のある上司」そして「とても理解のある会社」が…誰、どこなのか、自然とわかりますね?!?!


2ヶ月のあいだ一人で育児をした感想 - nomolkのブログ

 

 

そして林さんには、水道修理の名刺を頂いてしまい感激。冷蔵庫に貼ってあります。

 

 

* *

 

 

他にもいろんなブースを見て、あっという間に夜に。盛りだくさんの一日でした。

しかーし。6歳児が最終的に、帰り道ずーーーっと楽しんでいたのはなぜか、会場でオマケにもらった、ただのライト…………特にIT技術の進化を感じない、ただのライト…………………

 

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「変身!」

 

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だからそれはただのライトだって……

 

 

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これが当日買ったモノたちです。オライリーガチャはステッカーとバッジが入っていて、6歳児も私も楽しかったので何回かやりました。サッカーができるクマもんは、自分でラジコンを組み立てるキットでした。小さなリモコンで前後に動いたり、ぐるぐる回ったりします。6歳児が夫氏と一緒につくってました。電球ピアスは、「ものづくり系女子」さんのとこで購入しました。私が作品を見ていると、スタッフさんが「そのはてなTシャツ…シャレオツですね…はてならしくもなく…」と声をかけてくださいまして。名刺を頂いたら、Twitterで相互フォローしているmoclenさんだとわかり、意気投合。サイトも素敵ですね。はてなの、はてならしからぬオサレTシャツがもたらしてくれた「気づき」と「出会い」に感謝(意識高く言ってみた)。

 

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↑基盤をレジンでかためた指輪も買ったのですが、「基盤って堅いから、バキバキ折るの大変なんですよー」とおっしゃってましたね…作家さんが……。でも基盤カッコEです。まじまじと見るとエヴァに乗ってるような気分になれます。ビデオデッキとかを分解してつくったとおっしゃってました。

 

 

 

 

帰宅後、さっそく猫メモに色を塗ってみました

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 地縛しているあの方です

 

 

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6歳児作「にじいろねこ」

 

 

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 最終的に単なるメモに

 

 

 

しかし自宅でもやっぱり、子どもがずっと遊んでいたのは、ただのライト…

 

 

 

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寝室で、ヴンダー(ヱヴァンゲリヲン)のちっこいプラモにライトを当てると、影絵ができることに気付く!!!

 

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「ヴンダー、神殺しの船ね…」

 

 

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下から当てるとデカくなってカッコいい!!!撃てぇぇぇ!!!!!

 

 

 

* *

 

 

 

というわけで、Maker Faire Tokyo 2014のレポートでした。少しは雰囲気が伝わったでしょうか?

私はいちおうマスコミ関係に勤めているのですが、それはもともと何かをつくることが好きだからなのですね。仕事していても、もちろんお客さんに喜ばれるのが嬉しいというのはあるものの、実は、「形になった」(=自分が見たかったものができあがった)時がいちばん楽しい気がします。そこで使う手段・技術は、主にデザインとかコピーとか、写真とかだったりします。そして最近はIT(インターネット)の技術も、ひとつの手段に加わってきたように思います。

私もMaker faireにいる人たちも、基本的には同じなんじゃないかと思いました。つまり、技術としてはテクノロジーを使っているけれど、その結果、「できた!」「うごいた!」という喜びがとっても大きくて、夢中になっているような感じ。その発端は「あんなこといいな できたらいいな」という、自由な想像や好奇心やイメージからスタートしている。先日、SEの友達が、「あまり理解されてないけれど、プログラミングもひとつの表現手段だ」と言っていました。んーなんか分かる、Maker faire行ったから、分かるかも!!とか思いました。

 

たとえば↑で、animal faceという写真加工アプリを使いました。あれも新しいテクノロジーだと思うのですが、技術が進化すると、アウトプットのハードルがどんどん低くなる。あのアプリの面白い使い方は、20代の後輩に教えてもらったんですよ。ほんとは顔を隠すためのツールなんだけど、だんだん、「加工目的で撮影する」みたいに手段と目的が逆転してきている感じが、すごく楽しそうでした。

 

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こうして

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こうじゃ!

 

Animal Face: アニマルフェイスを使ったアーティスティックな写真が作れるオシャレアプリ。無料。 - たのしいiPhone! AppBank

 

「僕レベルでもつくっていいんだ」と思えるツール、「私レベルでも見せていいんだ」と思えるソーシャルコミュニティの存在感が加速してるのかなと思います。ヘボコンの石川さんのお言葉を借りれば、「1を2にする作業より、0を1にする作業の方が圧倒的に面白い」。私もこれはすごくワクワクするのでした。なので最近、まったくプロレベルではないのですが、絵(小学生の頃に教室で習っていた)を、よく描いたりしています。

 

 

来年もぜひ行きたいです、Maker faire。そんで紅白観るんだ。

 

 

 

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帰りがけにみかけたレイヤーさん。*1

 

 

 

ということで、家族全員で、未来が楽しみになる!時間を過ごせたMaker faire初体験でした。ベイマックスは、このワクワク感を加速させてくれるcool Japanな映画ですのでそちらもぜひ(⚫︎ー⚫︎)<ぱららららー

 

 

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ベイマックス=BIG HERO 6のイエロー、GOGOだよ!

 

*1:この日ビッグサイトでは、別のアニメ系イベントもいくつか開かれていました。そのイベントのレポから拝借しております。※レイヤーさん、撮影した方、もし問題あれば削除しますのでご連絡ください!

おら、復職するど!(5年ぶり二度目)

二回目の育休があっと言う間に終わってしまいました。一回目との間がかなり開いてしまったので、前がどんなだったか忘れてしまったせいもあり、「あれー育休ってこんなに育児で忙しいんだっけ!」というのが最も強い印象でした。初産の一回目は慣れないことだらけで、ちょっと外出するのすらビクビクしていたと記憶していたのですが今回は二度目、勝手は分かってるんだし仕事してたらできないこといっぱいやるぞー!と意気込んでいたものの。そんなヒマはねえ!全然ねえ!!育児休業は育児のための休業だった、育児しかできねえ!!!ということを強く思い知らされました…育休中に資格取ろうとか積ん読をぜんぶ消化しようとか、ムリ。ムリムリ。特に二回目の場合、上の子もいるので、不自由度さらに倍!自分の時間は子ども達が寝たあと…ってそれ普段となにも変わってないYO……!!


…とはいえ、様々な課題により日々ごりごりとHPを奪っていく存在である「仕事」がない分だけ、それなりに気持ちには余裕があるのが育休、かもしれません。ヒマではないが強いストレスもない。なので育児の合間にコツコツ、仕事以外の活動をしてみました。産後一ヶ月頃にwlb_cafeで朝日新聞とのコラボ企画の裏方をやったり、産後二ヶ月には久谷女子のイベントがあり、秋にはあまりに近所でぼっちなので(※保育園ママはみんな仕事行ってるので、高まる俺のぼっち感)同じようにぼっちのTwitterママたちと「育休ぼっちオフ」を開いてみたり、年末には、夏まで一日に3回ぐらい「あまちゃん」を観ていた経験を活かして(?)赤子を抱っこ紐でゆらゆらしながら薄い本(丸メガネ男子本)を作り、そして年が明けたらwlb_cafe交流会をやったりね。3月にはいいともに出た小沢健二をリアルタイム視聴してグランドフィナーレですよ……素晴らしい幕引きである。こうして思い返すと色々やってた。良かった。ミズタク、「風立ちぬ」の二郎さんという二大丸メガネ男子が登場したにも関わらず、小沢健二まで眼鏡をかけてTVに出てくれて、メガネ男子にも恵まれた育休で良かった良かった。
あと二回目の利点としては、外出があんまり怖くなかった。会いたかった人(同じようにママになってた幼なじみ、高校や大学の同級生、Twitterでお世話になってる人、などなど)にもどんどん会いに行けたのは楽しかったです。みんなに息子を可愛がってもらって嬉しかったし。そんで家事や育児関連では、普段の生活ではなかなか手をつけられないこと=Zaimで家計簿つけて家計分析みたいなお金関連、料理の週刊献立をつけて実際につくる練習をする、家の壊れたものを直す、等々をやっておりました。ずっと家にいると、家にあるモノの状態がすごく気になってくるんだよね…。なにげなく机に置いてあるカゴが気に入らなくてしょうがなくなったりとか。フローリングのキズが堪え難くなったりとか。でも無収入だから散財はできないし。洗面所の歯ブラシ立てひとつにもプチプラカワイイを追求するMart主婦の気持ち、すごくよくわかりました。
そして隙間時間にはあいかわらず、はてブ(=はてなブックマーク)。毎日はてブ。赤ちゃんが寝たらはてブ。今回もはてなにお世話になりました。ありがとう、はてな。我が家の子どもたちは、はてブなしには育てられませんでした。


てなわけで育休中、オンラインオフライン問わず私にかまってくれた皆様、ほんとうにありがとうございました。とっても楽しかったです。わたし…普通の社畜に戻ります!ウソです。社畜には戻りません。うちは双方の実家力もゼロどころか最近はマイナス(むしろ親に頼られてる)だし、夫の収入も一千万じゃないし、私の収入は子ども達の教育費等にしっかり消えていくため今流行りのハウスワイフ2.0でもないです。どうだ、この凄くない感!(凄母に対抗して)特に、凄くない母…感!
まあでも、赤い彗星みたいな、仕事スピードや移動スピードが通常の3倍、睡眠時間が通常の3分の1みたいな人しか働くママできないようじゃ、国をあげての「女性活用」とやらも永遠に夢物語ですよね!私、量産型だから、すごい寝るし。8時間くらい寝るし。夜泣き対応してるとそのぐらい寝ないと寝た気がしないから。子ども二人いて、仕事と育児をまわすのは初めてのことなので、不安も当然たくさんありますが、ひとりの量産型ワーキングマザーとして、同世代のザクの皆さん(ザク扱いすいません)と知恵を出し合いながら、なんとかやっていけたらと思っています。乳幼児はひたすら手がかかるし、慣れない仕事と育児に毎日バタバタで、政治だとか社会問題に関心を向ける余裕もない、そのことに罪悪感を感じる…という話もたまに聞きます。でもまず自分が現場に残る、「偉い人にはわからんのですよ」とか言いながら17時には会社を出て、ゴキゲンに子どもたちとご飯食べて、怒濤のお風呂&寝かしつけ&バタンキュー…そしてまた朝。みたいな、私はそれで十分なんじゃないかなと思いますけどね。一人目の育休の時、ちょうどリーマンショック直後で、育休切りに遭ったお母さんたちがたくさん居ました。それでも私の記憶では、怒ってる人とか訴えてる人って全然いなかった。けれどここ数年、保活デモなどもたくさんあり、私たちの世代も、問題提起の仕方を少しずつ学びつつあるのかしら、と思ったりしています(←なんか偉そう…自分は特に何もしてないんだが。応援はしている)。「待機児童」というワードに触れる機会も増え、世の中の扱いもだいぶ変わってきているんじゃないでしょうか。


いやーホント私、復職したらしばらくいっぱいいっぱいだろうな…子はいっぱい病気するんだろうな、日々寝落ち確定だろうなアハハハハという感じなのですが、自分の子どもたちが社会に出る頃には、もっと仕事&育児がラクに楽しくできるようであってほしい。そのために、特別なことはなく、とりあえず現場に残る。ということをまず第一に生きていきたいと思います。そもそもこのブログは、働く女性を応援したいなと思って開設したので、全く関係ない記事も色々ありますけども、基本はいつでも現場から生々しく考えたことを皆さんに向けて書くような、そういう感じで行こうと思っています。つーわけでおら、復職するど!(5年ぶり二度目)これからも当ブログを何卒よろしくお願いしますね!



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 ↓前回の復職記事。はてなに対する想いが(まだ)ピュアです。

明日から復職します。 - kobeniの日記

 

「いるかもしれない」の季節

長男5歳が、保育園のみんなと遠くまでお散歩をした日の夕暮。お迎えに行くと保育士さんに、「やまんばをとっても怖がっていたので、長男くん、しばらくやまんばの話をするかもしれません」と言われた。詳しく聞くとこんな感じ。お散歩の途中に大きな木があって、そこに謎の物体(たぶん靴下とかビニールとか。大人が見たら「ゴミ?」と思うようなもの)がひっかかっていた。あれはなんだろうね、誰のしわざかな、とみんなで話すうちに、子どものひとりが「もしかして、やまんばかも!」と言い出して、すごく盛り上がってしまった。帰り道、行きとは違う道順で戻る途中に我が家が見えたため「あれ…?ここ、ぼくん家に近い」と気付いた長男は、もしや我が家までやまんばが来てしまうのでは!というところまで妄想してしまったようだ。園から帰宅しつつその話を振ると、「わー!やまんばの話はしたくないしたくない」と耳をふさいでいる。ああ彼はいま、やまんばが「いるかもしれない」世界に住んでいるんだなあ、と思った。
そんな彼を見ていて、私が小学生の頃に大流行した「はれときどきぶた」のことを思い出し、買って読んであげた。日記帳にウソの日記を書くと、それが翌日ほんとうになってしまう、という話。なんて単純な、と思うだろう。でも長男はすごく夢中になって、図書館で続編も借りて全部読んだ(私が読まされた)あげく、自分で日記まで書き始めた。「○○くん(近所の友達)が、ぶたになってしまいました」と書いて、「…ほんとうにぶたになっちゃったらどうしよう?」とか言っている。

子どもたちは、空想と現実が入り混じった世界に住んでいる。そのことで困ることなど、なにもない。といった趣旨のことを、宮さん(宮崎駿)が言っていた。私もそうだと思う。彼らがそんな世界で暮らせる時間は非常に短い。いちどきりしか訪れず、すぐに過ぎ去ってしまう、そういう季節。





あまり読書家ではない私だが、小学校の一時期だけは、確かに読書に夢中になっていた。絵本を卒業し、字だけの本が読めるようになった頃はとても楽しく、図書室で児童書を借りていろいろ読んでいた。ページを繰っても字しかない、挿絵も大して入ってない。だからこそ、作者の情景描写をたよりに、風景や出来事を必死に頭の中に思い浮かべる。「よし、次はこれを読もう」と決めて、貸し出しカードを書き、ランドセルに入れて持って帰る時、とてもワクワクしたのを覚えている。中でも特に印象に残っているのは、ミヒャエル・エンデの「ジム・ボタンの機関車大旅行」というシリーズ。機関車に乗って男の子と機関士が、お姫さまを救うとか、海賊とたたかう旅に出るというファンタジーである。あの頃は特に、この世界ではない別の場所が舞台とか、あるいは主人公がどこか遠くへ旅に出る、というような冒険譚が好きだった。(この文章を書くにあたって、ひさしぶりにジム・ボタンシリーズについて調べたら、ほとんど内容を忘れてしまっていて、ちょっとショックだったけれど……)
大人になってからも、夢中になって読書をするということはもちろん、ある。けれどあの頃ほど、ページをめくる度にドキドキハラハラしたり、世界観に没頭したり頭の中で懸命に思い浮かべたり…ということが、できなくなっていることに気づいた。子どもたちのおかげで、この歳になって初めて出会った魅力的な児童書もいくつかあるのに、今イチ読む気になれない。それはきっと、私の「いるかもしれない」の季節が、とうの昔に過ぎ去ってしまったせいだろう。今の私は、やまんばも、助けを求めるお姫様も「いない」と思っている。海の向こうにあるふしぎな世界を、「これはフィクションだ」と思いながら読むのと、「いつか行けるかもしれない」と思いながら読むのには、悲しいかな天と地ほどの差があるのだ。

 

 

 

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「いるかもしれない」の季節を、想像力を駆使して大いに楽しむことについて、「大人になってなんらか役に立つ」という見方もあるだろう。それはおそらく正しい。けれど仮に、「特になんの役にも立たなかった」としても、別にいいんじゃないかな、と思う。もちろん子どもはいつか大人になるんだけど、彼らは大人になる「ために」生きてるわけじゃない。彼らはかけがえのない「今」を生きているし、これからも生きていく。その中でいちどきりの季節を過ごしているだけだ。それをただ存分に満喫してほしいなと思う。ぶたが降る、ドラゴンが舞い降りる、雲の上まで電車で行ける、ポケットをたたくとビスケットがふたつになる、かもしれない。ちいさな頭の中には、大人のそれよりも、ずっとずっと広い世界が広がっている。

子育てをきっかけに、私も確かに通り過ぎたあの頃の思い出に浸ることが増えた。それはとても幸せな時間だ。我が家の長男も大人になって、やまんばがいるかもしれない「今」を思い出し、懐かしむことがあるのだろうか。



ちなみに後日、長男に「やまんばってさー、けっきょく何なの?」と聞くと、「好物は…こども。もう!その話したくないってば」と、言ってました。

 

 

 

 

【こちらもどうぞ】

こびとづかんと妖怪と「簪を挿した蛇」 » 科学と生活のイーハトーヴ

 

 

 

はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)

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ジム・ボタンの機関車大旅行 (ジム・ボタンの冒険 (1))

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  • 作者: ミヒャエル・エンデ,ラインハルト・ミヒル,Michael Ende,上田真而子
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  • 発売日: 1986/06/25
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