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kobeniの日記

仕事・育児・伏し目がちなメガネ男子などについて考えています

「働くマザーのストレス調査報告書」を読みました

ワーキングマザー 働く女性 育児 結婚 ジェンダー 仕事

 年末に後輩が「おもしろい調査を見つけたので共有します」とメールをくれました。それがリクルートワークス研究所の「働くマザーのストレス調査報告書」でした。昨年の10月にリリースされたものです。Twitterに流したら反響が大きかったので、忙しいお父さんお母さんでもザックリ概要をつかめるよう、要約&私の感想を簡単に記事にしてみようと思いました。

 

《プレスリリース》

リクルートワークス研究所がストレス調査を実施 仕事・プライベート両面から育児中のストレスを分析 | リクルートホールディングス - Recruit Holdings

 

《報告書》

http://www.works-i.com/pdf/151009_stress.pdf

 

(PDFで30Pあります)

 

この調査の最たるポイントは、ワーキングマザーが感じる「ストレスの把握」において、「仕事だけでなくプライベートも」含めて調査の対象とした部分だと思います。

労働者のストレスチェックに関しては、法律でも義務付けられたようですし、様々な例がありますが、プライベートも含めたチェックというのはあまり存在しないようです。そこに問題意識を持って実施されたのがこの調査ということです。

 

「特に働くマザーにおいては、プライベートでのストレスが様々に存在し、そのストレスが仕事へ影響を与えている可能性が大きいのではないか。これが、出産や子育てによる離職を増やしている要因になっていないか。 」(P.2)

 

当事者の私からすると「そりゃそうに決まってるじゃん」と思うのですが、だがしかし、こういった問いを立てられている&仮に薄々そう思っていたとしても、プライベートでのストレスまで踏み込んで解決をはかる、そんな企業がどれだけあるのか?というと疑問だなとも思いました。

 

この調査によって、ワーキングマザー独特のストレスの種類と強さを把握することで、「仕事への意欲や能力発揮を阻害する要因としてのストレスを顕在化」させ、「心身状態や活動へのストレスによる阻害状況を事前に把握」できるのではないかと考えた、と書いてあります。

つまり、この調査を最も活用できるのは、企業の人事部・管理職など、「ワーキングマザーを職場で活躍させたい」と考えている人たちではないでしょうか。もちろんマザー本人やその夫、マザー予備軍の人たちが知識として仕入れておいても、損はないと思います。ただ、調査の目的としては、「人事・マネジメントに活用してほしい」ということが第一義だと思いますので、調査はそれを念頭に置きつつ読んでいただけると幸いです。

ちなみに、ぜんぶで30P弱の調査報告書となっていますが、内容は平易な文体で、キャッチーな具体例も挙げられています。専門用語はあまり使わないで書かれており、読みやすいです。

 

 

■ ストレスが「強い」のは、配偶者(夫)に関する項目が多い

 

調査は大きく、「日常的なストレス(デイリーハッスル)」と「人生における大きな出来事のストレス(ライフイベント)」に分けて行われています。

 

まず、「日常的なストレス」の「強さ」ランキングは、P.7に載っています。

 

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ワーキングマザーが日々の中で「強いストレス」を感じる項目には、「配偶者の家事への非協力」や「保護者会やPTAなどの活動」など、プライベートの項目も含まれています。「(仕事で)急な休みがとりにくい」の項目と、「保護者会やPTAの活動」が同じくらいのストレス値で上位に食い込んでいます。「休めない、でも出なければならない」という、職場と学校の間で引き裂かれるような状態が強いストレスになっているのだろう、と想像できます。

 

続いて「ライフイベントのストレス」の「強さ」ランキングはP.8に載っています。

上位4つが「配偶者の失業、ギャンブル依存、DV、収入減」です。経験している人の割合はそこまで多くないですが、配偶者への期待値とそれを裏切られた時のストレスの強さがうかがえる結果です。

どちらの結果もですが、どうもワーキングマザーにとっては、夫の存在感がとても大きいのですね。夫との関係が良好であれば、ワーキングマザーのストレスはかなり少なくなる、ということかもしれません。

 

ちなみに「ライフイベントのストレス」の上位に、マザーもファザーも「不妊治療」が入っていることも見過ごせません。治療のために休みを取る必要があり、仕事にも影響の出ることなので、いっそうの理解や配慮がほしいところです。

 

ちなみに「働くファザー」のストレスは、そのほとんどが仕事に関することになっています。

(この「働くファザー」の調査結果を載せている意味が、私はちょっと疑問でした。ことあるごとに「一方、働くファザーは」と比較がなされているのですが、この人たちは必ずしも「共働きの夫」というサンプルではないようです。専業主婦家庭の夫も当然含まれているだろうから、たとえば「育児や家事に関するストレスが少ない(=そもそもほぼ担っていないので感じる機会も少ない)」というような結果は、当たり前のような気もします。ただ調査の中では、「こんなに夫は家事育児してない!」といったニュアンスで報告されている気がします。

もしかすると、ここに出てくる「働くファザー」=企業の中でのマジョリティということかもしれません。人事や管理職には、男性・とりわけ専業主婦の妻を持つ男性もまだまだ多いはずなので、その人たち、つまり「自分たち」と比較した場合のストレスの種類の違いに気づいてほしい、という意図なのでしょうか。

ただ、この掲載の仕方だと、「働くファザー」が何者なのか今ひとつハッキリせず、誤読を招く可能性があると思いました)

 

 

■ 人間関係や、子どものしつけなど、細かく多数のストレスを経験

 

「日常的なストレス」の「経験率」ランキング(経験した人が多い順)はP.9にあります。

 

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15位までがすべてプライベートの項目になってしまいました。私自身もこの上位15項目はすべて「体験したことがある」と思いました。

このストレスの内容って、「お母さん」が感じるものとしては当たり前なのかもしれません。でも、仕事をした上に、かつプライベートでも、近所や親戚の人間関係や家計のこと、子どものしつけ、生活、教育全般などについて、マザーたちがここまでストレスを感じながら暮らしているのかと思うと、やっぱりちょっと暗くなってしまいます。ファザーの調査結果に、「お弁当づくり」「家計の切り盛り」「子どもの整理整頓・片付け」「子どもの生活リズム」がまったく入っていないのにも、ちょっとショックを受けました。なんというか、性別役割分業をほぼなぞってるだけ、という感じの結果なので。

 

資生堂ショック」の報道で、女性が活躍する社会というのはつまり、男性やその女性を取り巻く周囲が、本人をサポートしなければ実現しないのだ、という事実がハッキリしたと思います。「お弁当づくり」「家計の切り盛り」「子どもの整理整頓・片付け」「子どもの生活リズム(を整える)」たとえばこのあたりを、ファザーが巻き取る、あるいはアウトソースするなどができれば、両立の妨げとなるストレスは大きく減りそうです。

 

 

■ 母親で抱え込まず、ファザー達に「意識して」あけ渡す

 

この結果から見えるように、「母親」は周囲から、子どもや親族にまつわる「人間関係」の維持を求められています。そして、そこに当人たちにとって「強めのストレス」が発生しています。

「小一の壁」の記事を書いたりしながら考えていたのですが、この「女・母親同士の人間関係」は、子どもが小学校に入ると、PTAなどを通してさらに強く求められるようになります。もちろん、「義務感から始まったママ友付き合いでしたが、今では最大の宝です」といったことも当然ありますし、「人間関係にストレスしかない」というわけではありません。けれど、ママ友ネットワークを(父親が「蚊帳の外だ」と感じるレベルで)強固にしすぎることによって、自分で自分の首を絞めている、ストレスを高めてしまっていることはないだろうか、とも思うのです。生き延びるためにママ友ネットワークがとても大事、それは分かる。でもお父さんたちにも、「意識して」明け渡す、彼らも人間関係の中に巻き込む、ということが大事じゃないかなと最近は考えています。

 

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ほかにも、いくつか注目したい項目がありました。

経験者は全体の4〜5%と少ないけれど、一年の間に「親との同居と別居」「子どもの病気による入院や手術」「雇用形態の変更」「配偶者の失業」「親の介護」などを経験している人がいる、という点。私も経験者ですが、こんなの、ギリギリまわしてる両立のバランスを一撃で吹き飛ばすストレスになり得ると思います! 人事部の方にはぜひ、こういった「小さな数値」まで見ておいて頂きたいと思います。

 

また、正規・非正規の別でストレス値を見た結果もあります。正社員と非正規社員マザーを比較した時に、差が大きい(非正規マザーの方がストレス値が高い)項目として、「離婚」「離婚の話し合い」「配偶者の家事・子育ての非協力」があるようです。雇用が安定しない状態だと、離婚した場合に経済的なダメージが大きいです。また非正規社員マザーの夫は、「家事や子育てを妻が担うのが当たり前と考える傾向があり、その夫へのストレスが大きいということか」(P.14)とも書いてありました。非正規社員だと仕事が楽、ということはあまりないのが現実なので、奥さんの方が給料が安いから家事育児は任せっきり、みたいなのは良くないと思いますけどね。

あと、意外に経験者が多かったのが「慢性的な睡眠不足」と「ダイエット」。朝は食事の用意から身支度までこなし、保育園まで自転車で子どもたちを送り、通勤電車にゆられて会社に着いたらノンストップで仕事、帰りはダッシュでお迎え、またノンストップで食事の支度、お風呂、寝かしつけ。疲れ切って毎日寝落ち、という方も多いのではないでしょうか。寝た方が翌日はラクだけど、ここで寝てしまうとまた「朝は」からの繰り返し、自分の時間が一切なくなるので、疲れていても無理して起きててみたり。家では子どもを追いかけてばかりで美容液をつける暇もない、とか。化粧ノリが悪い、なんかシワが増えたな、痩せにくくなったな、そういうのって、ジワジワとボディブローのようにストレスにつながりますよね。わかります、わかります。

しかし、この結果。それこそ資生堂さんに、こういった子育て世代の美容に関する悩み、なんとかしてほしいよー!と思いました。私たちの気持ちがわかる美容部員ママ、きっとたくさんいるんじゃないのかな?

 

 

 

■ これからは、「家族のこと」まで考慮したマネジメントが大切に

 

 

ワーキングマザーとして働くようになってから、それまでの何倍も、「プライベートのことを職場や上司に共有する必要性」を感じるようになりました。子供の病気や親の病気・介護など、「人生の中での大きな出来事(ライフイベント)」を共有する必要性も経験しました。

日本の会社においては、私生活を職場に持ち込むことをあまり良しとしない(「滅私奉公」というような)慣習があるのではないでしょうか。どうしてもプライベートを職場に共有せざるを得ない立場になってから、私はそういった慣習に疑問を持つようになりました。私はひとりの人間なので、「OFF」の生活に大きなストレスがあれば「ON」の私にある程度の影響を及ぼすのは当然のことなのに。

これからのマネジメントにおいては、たとえば妊娠・出産、不妊治療、親の介護など、社員の家族のことまで想像力を働かせ、必要な時に、適切な対応を取れる上司こそが、働くマザーをはじめとした従業員のパフォーマンス向上を実現できるのだろうなと思います。

 

 

 

 

調査「まとめ」となっている21P以降には、私たちワーキングマザー本人の意識改革を促すコメントもあります。ちょっと耳が痛いかもしれませんが、聞いておいた方が良さそうです。読んでみてください。

 

Tech Kids Schoolとマリオメーカー

ゲーム 子どもの習い事

新年明けましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いいたします!

 

うちの長男(小学校一年生)はゲームが好きで、だからゲーム実況も好きで、どのくらい好きかというと紅白の中継で見切れたヒカキンの姿を見逃さなかったほどなのですが、そんなに好きならゲームをつくる教室にでも通ったらいいよと、昨年あのCA (サイバーエージェント)が主催するTech Kids Schoolの短期コースに連れて行ったのでした。

 

 

Tech Kids Schoolでは、「Scratch」という教材を使ってプログラミングを教えてくれます。主に小学生が対象です。Scratchは、言語が書けなくてもプログラミングの基礎を学べるというものです。たとえば「◯歩」「前へ進む」とか「敵を倒したら」「◯◯の音を鳴らす」などの指示がブロック状になっていて、それらをくっつけて一連の動きを実現します。これが実際のプログラミング言語だと、英単語とか記号の組み合わせになるのかなと思いますが(私もあまりプログラミングに詳しくないので、説明がザックリですみません)、アルファベットも書けないタイピングもできない子どもでも、日本語のブロックをつなぐだけで動きを実行できるようになっています。

 

うちの子は、大枠のゲームの仕組み自体は、フォーマットに沿って作ったようで(恐らくいくつか基本ゲームフォーマットが用意されている)、「飛んでるドラゴンを魔法のスティックで倒す」というような、シンプルなものになっていました。ただ、スティックから出てくる光線をキラキラ光らせたいとか、魔法使いの衣装の色にも凝りたかったようで、Scratchには中にペイントツールのようなものも持っているのでしょうか、やたらと細かく色づけをしていました。

 

それが昨年の夏の話だったのですが、クリスマスに「スーパーマリオメーカー」を買いました。うちの子がScratchで(恐らく)体験したであろう「ゲームを作ってみる楽しさを知る」と「プログラミングという概念を感覚的に掴む」でいうと、かなりの部分で「もうマリオメーカーでいいんじゃないか」と感じてしまったのでした。

 

 

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マリオメーカーにはいわゆるクッパのような敵キャラやブロック類の配置だけでなく、音楽や「海」「地下」などのステージのモード、マリオが乗れる乗り物やレールなどのギミック等々、思いのほかたくさんの選択肢が用意されていました。なので「こういうコースを作りたい」「こう動かしたい」という気持ちには、かなり自由度高く答えられる気がします。また、「プレイする」「手直しする」の行き来がとてもスムーズなので、ちょっと動かしてはちょっと直す、を簡単に繰り返せます。子どもでも「こう動かしたいのに、できない!」というストレスなく、実際につくってみることができています。

 

マリオメーカーには、つくった人がそのコースをUPして共有できる仕組みがあります。長男は実際に、世界中の人が作ったコースのプレイもとても楽しんでやっています。いくつかのコースをプレイすると刺激を受けるようで、「こういうのをつくりたい」と、自分でつくってみています。人のコースをプレイする→つくる、をぐるぐる繰り返している感じです。前述の手直し同様、「プレイする」「つくる」のモードの行き来も大変スムーズなのでしょう(見ているとボタン一つとか二つとか、そういう感じ)。この、「プレイすることで刺激を受けてまたつくる」というのが非常に良いなあと思っています。

 

 

もちろんScratchは「教材」ですので、「プログラミングという概念を感覚的に掴む」という点で大変優れているのではないかと思います。ひとかたまりのブロックが、あるルールに沿わないと組み合わせできないとか、「プログラミング言語」の構造というのか構文というのか、そういうものを「ブロックの色や形」などで感覚的に理解できるように作られているので。

でも「実際にゲームをつくってみる楽しさを、子どもでも味わえる」という点に関していうと、マリオメーカーはやはりすごいと思います。もしかしたらマリオメーカーで、「つくってみる楽しさ」に目覚めた子どもが、「じゃあ、マリオ以外のゲームってどうやってできているんだろう?」と思った時に、Scratchのような教材に触れると興味関心が高まりやすいのかもしれません。

うちの子はまだ小一なので、Tech Kids Schoolでもせいぜい、「自分がプレイする側でなく、つくる側の楽しさを知る」が得られれば十分よいかなと思っていました。

 

 

ちなみに、Tech Kids Schoolについてもう少し詳しく書くと、うちの子が通ったのは夏の短期コースです。Scratchを使って3日間で各自ゲームを完成させ、チームごとにプレゼンもするという形式でした。小学校一年生なんて、じっと机に座っていることすらなかなか難しい年齢です。そのあたりTech Kids Schoolは、小学生たちを飽きさせない工夫をあの手この手で盛り込んでいました。ひとつのチーム(5〜6人)に、メンターが2人入るのも良かったです。そのくらい手厚くしないと、集中させることが難しいので。ダラダラさせずメリハリつけて学べるように、大人が仕切っていく形式になっていて、試行錯誤の結果こういうコンテンツになったのだろうな、と感じさせます。

最終日にプレゼンのコーナーがあるのも良いと思いました。自分のつくったゲームのポイントを、一人ずつマイクを持って発表します。そんな機会なかなかないので、ちょっと良い経験ですよね。小学校低学年なので、そこまで高度なゲームはないものの、中には「海上と、海の中と、深海で背景が大きく変わる」「海賊船で、宝をゲットしながら進む」というような、世界観がしっかりしているゲームをつくった子もいました。すごいなあ、どこからそういう発想が生まれたのかな、「世界観」をどういう風に感じ取っているんだろう、とか思いました。

 


今後も長男がゲームやプログラミングに興味を持つかは全くわかりませんが、マリオメーカーをする姿を見ていて考えたことをつらつら書いてみました。

…しかし私が小学生の頃、ファミコンの「ツーコン」マイクに向かって何か叫ぶと新しいコマンドが!という「たけしの挑戦状」のギミックにものすごく驚いた覚えがあるのですが、長男が2歳の弟に、Padに向かって「あー」と言わせて、いともあっさりその声を録音しマリオのコース内に散りばめていくのを見て、隔世の感ありすぎ!とか思う私なのでした。人間のゲームに対する好奇心と、それに伴う技術の進歩はたった30年でここまでになるのかと。

 

 

 
 

 

Wii U スーパーマリオメーカー セット

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スプラトゥーンが好きすぎて半年が経ったので魅力を語ります

ゲーム

皆さん冬休みイカがお過ごしですか。ずっとスプラトゥーンのことをブログに書こうと思っていたのですが、「記事を書く時間があったら1ゲーム、記事を書く時間があったら1ゲーム…」とついついプレイしてしまい、そしてやめ時を失い丑三つ時…みたいな日々を繰り返し、ハッと気がつけばもう12月になっていました。購入したのが6月なので、もう半年間もプレイしていることになります。半年?!ハア?!バカじゃないの?!?と思いますよね。私もそう思います、間違いない。でもそれほど夢中になれるものがあるって、素晴らしいと思うのです(キリリお友達に「今夜いっしょにタッグマッチしませんか」と誘われた仕事帰りとか、初デートの日かってぐらいご機嫌で帰れましたもの。累計プレイ時間も確認できるみたいなんですが、見たら自己嫌悪で真冬の川に飛び込んでしまいそうなので見ていません!!

 

 

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 好きすぎてお絵描きをするほどです

 

 

 

◼︎ 二面以降行けたことがない私が

 

「ゲーマーなの?」とお思いかもしれませんが、私のゲーム歴はとても浅いです。小学生の頃はファミコンやってましたが、好きだったゲームは「サラダの国のトマト姫」とか。どっちかというとRPGが好きで、もちろんシューティングゲームもやっていましたが、例えば「ツインビー」で二面から先に行けた覚えがないんですよね……スーパーマリオもなんだか、ハンマーか何か?を投げてくる亀?が出てくるあたりから先、全然クリアできてない気が。長い間、シューティングゲーム=難しい、自分にはうまくできないというイメージでした。

小学生の頃にやっていた「ロックマン」というファミコンソフトで、死ぬ時に全身がこう……パーン!って飛び散るような演出があった気がするのです、パーーン!って。なんだかそういう「触っただけで死ぬぞ!」みたいなの嫌だ辛い!!というイメージがありまして。まさかこの年になって、(広義にはシューティングと言える)ゲームにハマるとは思いませんでした。

ちなみにここ数年は、ゲームにまったく触れてなかったです。wii fitでヨガしてたくらいでしょうか。「ゲームする時間があったら、はてブしたい」と思っていたので。それもまったく人としてどうかと思いますが。

 

そんな私がどうしてスプラトゥーンにハマったのか!仕事や家事・育児の合間の、貴重な余暇の時間をほぼすべて費やすほどに!そこまでの魅力の源とはなんなのか!ということをネチネチ語ってみたいと思います。ちなみに我が家には小一の男児がおりますので、基本的には彼のために購入したゲームでありました。それが今や(ry

 

 

 

▪︎ 基本のプレイが簡単シンプル

 

スプラトゥーンは「インクによる陣取り合戦」のゲームです。もちろん、撃ち合いもあるのですが、それがメインの要素ではありません。私が先ほどのファミコンで例に出したような、「向こうから出てくる様々な種類の敵を、落っこちないように飛んだり跳ねたりしながら倒して、最終的にボスを倒す」みたいな形式とはちょっと違います。(「ヒーローモード」といって、そういう遊び方ができるステージもあります)

「スポーツ」だと思ってもらうと分かりやすいと思います。エクストリームスポーツ。イカになってインクに潜って移動したり、無限にインクを塗ったり、現実にはありえない形でのスポーツだけど。

バケツとか、ローラーとか、筆とか、そういうのでまずは地面を塗ればいいので、ゲームにあまり慣れてない人でも簡単にスタートできると思います。インクがとてもリアルに表現されているので、ベタベタ、バッシャーンと壁や地面を塗っていくのには、なにか感覚に訴える気持ちよさがあります。

試合(ナワバリバトル)は3分で1試合、その間に多く塗ったチームが勝ちです。3分で強制的に終了させられます。

シュートしにいくのが嫌な優しい人(イカ)は、みんなの後ろの方でとにかく塗っていることもできるし。

「それなら自分にもできそう」って思いません?

この簡単さがなかったら、「私なんか、どうせ二面以降行けないし」とプレイしなかったかもしれません。

 

 

▪︎ 仲間も敵も生身の人間

 

スプラトゥーンはオンライン対戦ゲームです。4対4で試合をします。基本的には会ったこともない人が味方だし敵なわけですが、「相手が人」というのがこのゲームの楽しさなんですよね!

スプラトゥーンはゲームの中で、仲間に声をかけたりできないのですが、「ナイス!」と「カモン!」だけは言うことができます。バレーボールの試合って、サーブが決まるたびに味方同士ハイタッチするじゃないですか。私はあれの意味を「ナイス!」ではじめて知りました……声をかけ合うことでチームの士気って上がるんですね!運動部に所属したことがほぼないので知らなかった!

相手も同じプレイヤーなので、敵がクッパみたいに無闇にデカいとか、そういうことはないものの、人だからこそ常に「どう動いてくるか分からない」です。自分がどう戦うか?という戦術を考えることもできるし、相手もそれを考えてくるのです。

「飽きない」理由は、相手が人間、というのも大きいかもしれない。たくさん練習して、レベルやランクが上がっていくと、上手なプレイヤーとマッチングされるようになります。ちなみに外国の人とも対戦できます。(日本人の方が全体的に上手いので、「Japanese怖すぎ」と恐れられているらしいです)

 

 

▪︎ イカした世界観とデザイン

 

さきほど「エクストリームスポーツ」と書いたのですが、現実のエクストリームスポーツ(スケボー、スノボetc)がそうであるように、スプラトゥーンの世界も「若いカルチャーで、ファッションや音楽と結びついている」感じです。この世界観が私はすごく好みなのでした。

プレイヤーは「ガール」か「ボーイ」を選べるのですが、まずこの「ガール」が生意気そうで強そうですごく可愛いです。ピーチ姫みたいな動きにくそうなスカートとかはいてないし。ボーイもガールもみんな同じ顔なのに、帽子や服などの違いで、性格も違うように見えてくるからフシギです。

冷静に考えたらマリオっておっさんじゃないですか。マリオに感情移入するのすごい難しいですね…いや、ドット絵だった頃のマリオはなんかかわいいけども…3Dになって進化すればするほど、リアルおっさん感が増してしまっているのでは……。

「キャラに感情移入できるか、キャラが好きになれるか」というのが、私にとっては重要な要素だったみたいです。よく考えたら、マリオのキャラの中に、好きなのって特にいないな。「マリオカート」で誰の車を選ぶかという時に、まず女子がピーチ姫しかいないんだけど、好きかって言われると…スカート長いし…マリオはおっさんでしょ。ルイージもおっさんでしょ。キノピオとか?なんか積極的に選びたいやつがいないですね。マリオカートが長続きしなかったのは、そういう思い入れのなさもあったのだろうか。

もちろん他にもそういったゲームは多数あるのでしょうが、スプラトゥーンは自分のプレイヤーを「育てる」という感覚を持ちながらできる、シューティングゲームになっています。

 

 ボーイとガールはイカ界で17歳ぐらいという設定みたいです。リアル小学生(6〜12歳)と、ファミコンで育った親(30〜40代)のちょうど間ぐらいじゃないですか。幅広い年齢層のプレイヤーに愛される、魅力的なキャラだと思います。

 帽子や服や靴は「ギア」と言って、まあ装備みたいな感じで選べるのですが、素敵なのがたくさん用意されています。

これをただ着せ替えたりするだけの楽しさもあります。

 

 

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音楽にはあのハイスタのメンバーも参加しているとの噂 90年代育ちホイホイ(?)です

 

 

▪︎ 安心の任天堂

 

スプラトゥーンは「TPS」という種類のゲームにあたるようです。wikipediaによると「サードパーソン・シューティングゲーム(英:ThirdPersonshooter,略称TPS)とは、シューティングゲームの一種で、ゲーム等における主人公を追う第三者視点でゲーム中の世界・空間を任意で移動でき、武器もしくは素手などを用いて戦うアクションゲームのこと」。でも親としては、たとえばリアルな銃で人を虐殺しながら進みます、みたいなゲームって、あんまり子どもにおススメしたくないのですよね…。

スプラトゥーンはその点、設定が「陣取り合戦」でありスポーツですから、「撃たれて死ぬ」ということはありません。いや、実際は撃たれることはもちろんあるんですが、死んではいないです。「スタート地点に戻される」だけなのです。撃っているのもインクだし(時間が経つと消えてしまうインク、という設定らしい)。水遊びみたいな感じでしょうか。キャラクターの体がかなりデフォルメされているので、走っていく姿も撃ち合いしている姿も、アップで見るとホッコリする可愛らしさです。

中には「バレルスピナー」みたいな、こういう感じのやつ戦場の映像で観たことあるかも…?!というブキもありますが、一方で「ヒッセン」(小学校で図工の時間に使うバケツ!あの3つに分かれてる絵筆洗うやつです!)というブキなどもあり、やっぱりホッコリします。

 

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課金システムがないという点も安心です。変に射幸心を煽るゲームにはなっておらず、それでも長いこと遊べるように色々と工夫がなされている気がします。(余談ですがwiiUは起動時にパスワードを求める設定にできたり、プレイ履歴もチェックできるらしいですよ!)

 

その一方でちょっと「お行儀わるい」というところもこのゲームの魅力です。裏道に怪しい売人がいたり(そんなにわるいものは売ってない)中二っぽいデザインのギアもけっこうあります。子どもに安心して遊ばせたいんだけど、「子どもがゲームでカルチャーを知る」というのも素敵なことなので、そういう意味でこのやんちゃさも魅力だなと思います。

 

 

 

▪︎ やりこめる要素がある

 

スプラトゥーンは発売から半年経っていますが、プレイヤーが減っている感じ?はあまりしません。遊べるステージはここまでに何度も追加されていて、まだあと一回でしょうか、更新があるらしいです。オンラインゲームだから、人が減ってきたら退屈になってしまうと思うのですが、現時点ではまだまだ先まで遊べそうな感じです。もしかして「スプラトゥーン2」が出るまで楽しめるかな?サンタさんに贈ってもらったキッズも多そうですよね。

「基本は子ども向けなわけだし、すぐ飽きちゃうんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。しかし私が最近ずっとプレイしているのは「ガチマッチ」というやつで、もうそこはホッコリ感ゼロです。常時インクのボムが爆発し巨大なイカがぶりんぶりん暴れ少しでもスキのある姿を見せようものならチャージャーで撃ち抜かれる、努力してもなかなかレベル(ランク)が上がらない、そういう世界です。うちの小一もガチは続けることができず脱落していきました。どう考えても大人たちが大人げなくガチでプレイしていると思います。試合がガチすぎて、自分がいま楽しいのか楽しくないのか分からなくなることもしばしばです。それだけやりこめる要素があるんじゃないでしょうか!

 

 

くコ:彡 くコ:彡くコ:彡くコ:彡くコ:彡くコ:彡

 

 

イカがでしたか。最終的に「楽しいのか楽しくないのかわからない」で終わってしまいましたが、2015年はほぼスプラトゥーンのことしか記憶に残っていません。そして、苦手意識のあったシューティングゲームも、「練習すればそれなりにうまくなるんだ!」とわかりましたので、今後はシューティングゲームも買ってみようと思いました。そんな私の喜びだけでなく「スプラトゥーンで親友ができた」「スプラトゥーンで痩せた」「スプラトゥーンで夫婦ゲンカが減った」「スプラトゥーンで昇進した」「スプラトゥーンで迷子だった猫が見つかった」など今年はスプラトゥーンでたくさんの人が幸せになったと思います。ありがとうスプラトゥーン!よければ回線落ちの時もガチのポイントが減ってしまうのなんとかしてください!みなさんもよかったら年末年始やってみてください、誰かん家とかで。楽しいですよ!イカよろしく〜

 

 

 

 

 

Wii U スプラトゥーン セット

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スプラトゥーン イカすアートブック (ファミ通の攻略本)

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スプラトゥーン Splatoon ジャッジくん(S) ぬいぐるみ  座高15cm SP06

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大人の、みらい

随想 料理

 

ある日、とつぜん、パクチーが食べられるようになった。

 

それまではパクチーが本当に苦手で、「なんでこんなカメムシみたいな味のする物を食べる人がいるんだ、カメムシ食べたことないけど」と思っていた。私にとってパクチー=苦手な食べ物だったし、どうも万人受する食べ物ではないようなので、まあ仕方ないかと思っていた。初めて口にした時以来、おそらく10年くらい食べていなかった。

それがつい最近、とある飲み会で、薬味として出てきたパクチーをぐうぜん食べた。薬味だったのでちょっと油断していたのもある。切り刻まれていたのでパセリか何かと勘違いしていたものあった。ぐうぜん口に入ってきたそれは、薬味は薬味なのだが主役を食うぐらいの存在感で、「あれ……? なんか美味しいぞ??」と思ったのだった。どうもある種の「肉(や魚)」と一緒に食べると、臭みや脂っこさを消してくれてすごく美味しくなるようだ。その日から、とつぜん私はパクチニストになった。これまで敬遠気味だったアジア系料理の店にも、頻繁に足を運んで「パクチー増量」とか頼んでホクホクしている。こんなにパクチーが美味しいなら、たぶんカメムシも美味しいだろうな、カメムシ食べたことないけど。

 

 

ところで、さいきん、自分の体がもろに「中年」に近づいてきていると感じることがある。

若い頃はよく、顔ににきびができて悩んでいた。30を超えてから、にきびはできなくなったのだけど、40が近づくにつれて、いわゆる「しみ・しわ・たるみ」が私の顔にも現れてはじめていると気づいた。ママ友との間でも、「年齢化粧品って何を使えばいいんだろう」という会話になることがある。

ファンデーションをのせると、どうもほっぺの毛穴が目立つ。それで、ほお骨のあたりの皮膚を指で「きゅっ」と上げると、毛穴もしわも見えなくなる。あ、なるほど、これが「たるみ」か…! 悲しき物理の法則。

前日に呑んだお酒がなかなか抜けないし、風邪なども治りにくくなったような気がする。真夜中まで働いて、豚骨ラーメン食べて翌日を迎えても、体調も体重も平気だったころが懐かしい。

 

 

20代のころ、仕事のアポイントの合間に喫茶店で休憩することがあった。昼間の喫茶店の隣席で、延々しゃべっている「おばさん」たちの会話に聞き耳を立てると、たいてい病気の話か親戚の話(あるいは、病気の親戚の話)しかしていない。私は、いつもそれを冷ややかな気持ちで聴いていた。ロックじゃねえな。こんな話ばかりするおばさんにはなるまい。

だがしかし、私がさいきん友達と喫茶店で盛りあがった話題といえば、「30代で突如がんになって、妻と子供を残し亡くなった人がいるらしい」とか「もし義理の両親が倒れたら、介護の手はあるのか」などである。

 

Don’t trust over 30. 神よ私は年月を経て、どれだけ退屈な大人に成り下がってしまったのだろう。

 

 

 

体が老いていくということは、それだけで自己肯定感を下げるのではないか、と思うことがある。もう70近い父は、「歩いていると、人にどんどん追い抜かれるんだよね」とぼやいていた。街中で、周囲より歩くスピードが遅いというだけで、自分は周囲より「劣っている」と感じてしまう時があるんじゃないだろうか。

女性のタレントさんが、歳をとっただけで「劣化した」などと言われているのを聞くこともある。私は特段美人でもないので、劣化したところでそんなに人生に影響はないのだが、それでもやっぱり、若い女の子がボロボロのジーンズにすっぴんでも本当にきれいだなと感じる時、羨ましいなと思う。

 

誰もが平等に歳をとるのだし、それはけしてあらがえない、避けられないことなのに。

 

 

小学一年生の長男が時々、「ママはさー、もっと大人になったら何になるの?」と聞いてくる。今ですら何者かになった感は全然ないのだけど、これから先、なにかになれるのかな。歳をとることに対して、そういう期待を持ってもいいのだろうか? 仕事では相変わらず「成長しろ、成長しろ」と言われるけど、私って、まだ成長する余地あるのかな……?

 

 

もし、「歳をとったから、パクチーが食べられるようになった」のだとしたら、それは私にとって、とても嬉しいことだ。そういえばほかにも、山椒とかミョウガとか、ほろ苦い「薬味系」が、どれも美味しく感じるようになった。苦いお酒の代表格であるビールだって、美味しいと感じるようになったのは比較的最近のような気がする。

若い頃はわからなかった魅力が、わかるようになった物事がある。真っ先に思いつくのがお歳暮のハムだ。CMを見る度に「なんでハムなんか贈るの、いらんよ」とか思っていたが、ハムいますごく欲しい。日持ちするし、子どもも食べるし、自分もおつまみに食べたい。ちゃんとしたのを買うとけっこう高いので、なかなか自分では買わないし。ハムを贈る大人の嗜み、ちょっとわかってきたみたい。

あといわゆる「60年代の曲」みたいなやつ、最近はカッコ良く感じるようになった。(10代の頃は、単純に「ゆっくりだな〜!」と思っていたような気がする。いや、テンポが)素朴な音なのにカッコよい、というのはどういうことなのか。エバーグリーンな曲の魅力も、ちょっとわかってきたみたい。

それから、映画で涙を流したりするようになった。最近だとベイマックスでぼろぼろ泣いた。子ども向けのどストレートなメッセージが、胸に響くようになるなんて、まったくもってロックじゃない。けれどもこれこそ、世の中の酸いも甘いも知った大人になった証拠ではないのか。

 

 

 

 

人間の舌には、ある年齢にならないと開かない「味蕾」があるのだ、と聞いたことがある。その歳になってはじめて、「美味しい」と感じられるようになる、そういう「味」が存在する、ということらしい。私の舌にある味蕾が、ある日とつぜん、パクチーの刺激で目を覚ましたのだろうか。

 

歳をとると失うことばかり、だなんて寂しい。私は、まだまだ自分の中に、これから咲く蕾がたくさんあると思いたい。若い頃に戻りたい、と願ったって、どうせ叶わないのだから、少しでも未来に期待していたい。子どもの成長が見られるじゃないかって? そういうことじゃない。私は、私のことでワクワクしていたいのだ。

 

 

 

会社の先輩が、50歳のお誕生日に

「若い人たちは知らないかもしれないけど、人生は、40代、50代と、どんどん面白くなるんですよ」と言っていた。

そういうことを言ってくれる大人に、もっと会いたいなと思う。

未来の私は、そういう大人になれているだろうか。

 

 

 

 

 

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 書いてから気づいたんですけど、この記事で、ブログがちょうど100記事目になるようです。嬉しい!これからの未来の「kobeniの日記」もどうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

 


小沢健二 Kenji Ozawa 大人になれば.flv - YouTube

 

 

 


(クチロロ)/ヒップホップの経年変化 - YouTube

 

群馬・伊香保にある、憧れの「卯三郎こけし」工房へ行ってきた

DIY

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9月の連休に、群馬県へ旅行に行きました。

旅って本当は割と好きで、独身の頃は、旅先で聴くためのCDを買って、ゆっくり読むための本を選んで、コスプレのように行き先をイメージした服を選んで…。と、むしろ出かける前がクライマックス…?というような旅を何度かしていました。けれど子どもが産まれてからは、リゾート地で昼間からボーとしていたら海に溺れて子どもが死ぬかもしれないし、などと考えるとあまり行く気になれず、しかも我が家の長男は車に酔いやすいため、箱根レベルでも到着まで何度リバースするか、みたいなところもあり本当に旅から遠ざかっていました。

しかし今年のお盆は、子どもたちが次々に熱を出し旅どころか近場にすら出かけられませんでした。私はスプラトゥーンしかやることがなく、昼夜問わずやり続けたあげく空耳でボムが爆ぜる音やエリアを確保する音が聴こえるようになり、このままではガチでガチマッチ廃人になってしまう…いくらWiiのコンセプトが「家族みんなでリビングで楽しむゲーム」だとしても、子どもが「パパ、サブアカってなに?」って言い出すレベルに両親が廃人寸前という有様…これが岩田さんが、任天堂の岩田さんが望んだ未来……なわけない!子どもたちに、いや岩田さんに申し訳ない!!というわけで旅に出ることにしました。前々から行きたかった卯三郎こけしの郷へ。前置き長い。

「卯三郎こけし」との出会いは今から3年ほど前、渋谷ヒカリエで上の写真の「ミッフィーこけし」を見つけたのが最初でした。「一つひとつ顔が違うんですよー、ぜんぶ手作りなので。気に入った子を選んでくださいね」と店員さんに言われたのをよく覚えています。私は別にこけしガールでもこけし鬼女でもないんですが、このミッフィーこけしは「やばい、かわいい…」と思って即買いしてしまいました。あんまりかわいいので製造元の「卯三郎こけし」について調べると、工房が群馬県にあり、いろんなコラボこけしを作っているのだなということがわかりました。サイト(こけしサイトの割にUIなどがキチンとしているの情報によると、こけしづくり体験もできるみたい。そういうのがあると子どもも喜ぶかな?というか自分がやってみたい。ということで、「卯三郎こけし訪問」を中心に据えた群馬の旅に出ることにしたのです。

 


http://www.usaburo.com/artisan/img/img-syodai.jpg

 

ちなみに「卯三郎」は、初代のお名前から来ているようです。

この方が、岡本卯三郎さん。群馬県渋川市で独特なこけしづくりを始めた方。

(お写真はサイトより)

 

 

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卯三郎こけしの工房は群馬県の伊香保ちかくにあります。有名な石段街のあたりからだと、車で30分かからないぐらいです。

 

 

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集団で観光に来たらこけしガールの前で写真を撮れるようになっている。

 

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工房の入り口には、こけしボーリングなど、手作りのおもちゃがあって、子ども達はしばらくのあいだ夢中になって遊んでました。

 

卯三郎こけしには、

・工房(実際にこけしづくりが行われている一角)

・展示室(資料としてたくさんのこけしがおさめられている。撮影できないので写真は載せられませんが、とても興味深いしこけしの歴史がよくわかります。充実の内容)

・おみやげ屋さん(たくさんのこけしグッズや木のおもちゃを買うことができる。ここも撮影できませんが、あとでサイトから少し紹介します)

から成っていて、まず工房見学に行きました。

 

 

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工房の中は自由に見学できるようになっています。あっ ミッフィーの顔があるぞ!

 

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作り手によって席が決まっているようなのですが、ここは「三代目 岡本義弘さん」の席のよう。お母様の作品も展示室にありました。代々、ご家族でこけしづくりをされているのですね。ディズニーのこけしもありますね。

 

 

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このおじちゃんは、こけしさんに顔を描いているところのよう。こけしさんはやはり目など表情が命です。絶妙なバランスでデザインされている気がします。

もしかして、この方?

石曽根信行 | 伊香保の見所・卯三郎こけし(工房見学・絵付体験教室) Usaburo kokeshi

 

 

さて次は、おみやげ屋さんの中で「こけしづくり体験」です。

こけしづくりは、「キーホルダー型」とか「ペン立て型」とか、既にできている型の木に色をつけることができます。

私は、せっかくなので、丸頭の大きめこけし型でつくってみることにしました。

 

 

丸頭こけし

↑サイトより。なぜあえてヤンキーをこけしに…

 

 

まず、こけしに下絵を描きます。

そして木を塗るための専用の絵の具を用意してもらって、色をつけます。ときどきドライヤーで乾かします。

 

 

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卯三郎こけしは現代風こけしもたくさんつくっているので、私も現代っ子っぽいこけしをつくってみようと思いました。ポケットにはアイフォーンが入っています。

こけしって基本的には笑顔なのですが、私はちょっと無愛想なこけしにしてみようかなと思いました。

 

色を塗ること、1時間ほど…木に「ムラ」なく色をつけるのは思いのほか難しく、何度も上から塗り直すなど、苦戦しました。となりで、お仕事で本物のこけしに着色している方々がいて、とても綺麗だったので「職人技すごい…」と思いながら塗っておりました。

 

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これが出来上がったこけしです。もっと丁寧につくりたかったけど、子どもたちが「まだー」となって、さすがに時間切れでした。工房の前のベンチに座らせてみました。

前髪が、偶然にもいい感じで描けたのですが、木の特徴を活かすと綺麗に色が乗るのかもしれません。

 

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なんとなく物思いにふけっている様に見えなくもない…

ちなみに「ご希望の方は、ほお紅をお入れします」というサービスがあったのです。ほっぺたに、専用のほお紅で色を入れていただきました。

顔も、色が混ざっちゃってちょっと病弱な子のようになってしまいましたので、チークは助かりました。ホントむずかしいのです。

 

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さて、おまちかねのおみやげ屋さんです。撮影はできないので、一部の商品を、サイトからご紹介します。

(卯三郎こけしは、サイトやセレクトショップでも買えるのですが、工房にしかないこけしもあります。あと、ちょっと訳ありで安くなっているこけしも。それらをチェックするだけでも訪れる価値あり)

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-9-12.jpg

定番のおかっぱこけし。

No9-12 花物語 つばき | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-9-22.jpg

 

だるま型のこけし(これはお雛さま)

No9-22 おひな様「笑い雛セット」 | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-12-10.jpg

 

No12-10 ミッフィー(雪の日) | 卯三郎こけし オンラインショップ

卯三郎こけしの特徴といえば、やっぱり創作こけしやキャラクターこけしです。私は工房で「スターウォーズこけし」を目撃しました。R2D2とか、ヨーダもありました。ファンの方はマストバイですね。

 

 

 

 

 

No12-11 スヌーピー | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-11-21.jpg

No11-21 ぬくもり | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

http://www.usaburokokeshi.com/resources/upload/products/No-9-91-7-No-9-91-8.jpg

 

これはへその緒入れ。カワイイ

No9-91-7/9-91-8 へその緒入れ(星) | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

「自衛官こけし」というのも売っていたのだけど、これは……

 

No9-105 陸上自衛官(台付) | 卯三郎こけし オンラインショップ

 

 

 

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ちなみに、卯三郎こけしで私が買って帰ったのは、真ん中の「ねこのクロ」と、右の「ぐんまちゃん」こけしです。

左のは、竹久夢二記念館で買ったものです。夢二のいちごの絵がモチーフになっています。群馬県はこけしが名産品なので、いたるところに、グッズ化されたこけしがいるのです。それらを探すのも楽しいですよ。ちなみに夢二記念館も伊香保にあるのですが、建物がとても瀟洒で、展示もたくさんあるのでオススメです。

 

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 これは夢二記念館の「子供絵の館」。童謡や絵本の挿絵なんかも描いていたのですよ。

 

 

旅先ではその後、グリーン牧場に行ってヤギの散歩をしたり…

 

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(グリーン牧場の羊とヤギの名前、ほぼチェーン店かパスタだけど大丈夫か…?)

 

宿で、名物の「揚げまんじゅう」を食べたり(パンみたいな感じ。ほぼ、味噌味のパンのかたいやつ)

 

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名物の鳥めしをテイクアウトして食べたりと、満喫しました。

 

 

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美味しかったよ〜!

www.torihei.co.jp

 

登利平さんは基本的にはお持ち帰りのお店です。群馬にたくさんお店があるようです。そういえば名物の水沢うどんも美味しかったです。

 

 

*

 

いかがでしたか?伊香保には温泉もあるし、観光スポットが割と密集しているので、なかなか楽しいですよ。民芸やアート好きな方は、卯三郎こけしと竹久夢二記念館と、それからグリーン牧場の側にあるハラミュージアムにも行ってみると良いのではないでしょうか。

子連れで旅行となると、どうしても尻込みしてしまう面倒くさがりなのですが、また面白い旅ができたらご報告したいなと思います。

 

 

卯三郎こけしへのアクセス、周辺観光案内はこちらから!

www.usaburo.com

 

www.usaburo.com

 

 

 

 

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 スターウォーズ「R2-D2」こけし

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 スターウォーズ「R2-D2」こけし

 

 

 

中川政七商店 卯三郎こけし こけし飾り みみずく

中川政七商店 卯三郎こけし こけし飾り みみずく

 

 

 

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー  アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796

[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796

 

 

いとしのこけし

いとしのこけし

 

 

 

「デコパッチ」でおもちゃの冷蔵庫をデコってみた

はしやすめ DIY

 

ハローkobeniです。皆さんイカがお過ごしですか。私はスプラトゥーンやや廃人です。きょうは軽〜い内容ですが、雑貨をデコって好みのデザインにするというMart主婦的なことをやってみましたので、シェアしちゃうよ。ローラーとかはいらないし、絵心がなくても大丈夫だよ。イカ、よろしく〜

 

 

 

おままごと(お料理ごっことか、赤ちゃんのお世話ごっことか)って、乳児だと男女問わず好きで、保育園でずーーーっとやっていたりします。我が家は男児二人なのですが、「おもちゃのキッチン」みたいなものを持っておらず、ホントはそういうので遊ばせてあげたいな〜と思っていました。

そうしたらお友達が、娘ちゃんがもう小学生になるので、冷蔵庫+おままごとセットを捨てちゃうと言うではないですか!これは…うちの2歳児にぜひ!と思い、ください!とお願いすると、ラッキーなことに頂けたのでした。

 

 

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これがその冷蔵庫です。娘ちゃんが使っていたこともあり、けっこう女子力高い…

ということで、もうちょっと中性的(?)な感じにカスタマイズしてみようかなと思いました。

最初はスプレーで塗るとか、を考えていたのですが、ちょうどその頃に「デコパッチ」なるものがあることを知り、「基本、なんでもデコれる」と書いてあったので、これで試してみようと思いました。

 

デコパッチは、フランス生まれのデコレーションツールです。薄い紙をちぎってのりで貼るだけで、手軽で簡単に自分だけのオリジナルを作ることができます。木・ガラス・金属、平面から球体まで素材や形を問わず、家にあるものにひと手間加えて使うことができる、実用性の高いツールです。
見ているだけでも楽しいデコパッチペーパーは、貼るだけでまるでアート作品のよう!

 

 

ふむ、フランスから来たらしい。フランスから来たモノはだいたい無条件に誉める私である。

 

 

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なんでもデコれる。かわいい。(引用写真は公式サイトより)

 

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デコるのに使うものをデコるというような発想も新しい。

 

 

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…というわけでおフランスの風にヤラレタ私は、デコパッチペーパーを6枚ほど購入。1枚のサイズは約30×40cmです。紙はトレーシングペーパーみたいな手ざわりで、かなり薄い。

 

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初めてなので単純な柄にしようと思い、パッチワーク的なデザインを意図してぜんぶ同じ大きさの長方形に切ってみました。

 

 

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ペーパー以外に購入したのは専用の糊と筆です。

糊(キラキラした細かいラメが入っている)を、筆(糊がかたまるのでこまめに洗うとよい)で塗っていきます。

 

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貼りたい部分に糊を塗って、紙を貼り、さらにそのあと上からもう一度、糊を塗るとキラキラしますし、紙の継ぎ目もキレイに貼れます。

紙がけっこう薄いので、色が白っぽい柄だと本体の模様が透けてしまいましたが、二枚重ねるなどしてあまり目立たないようにしてみました。

 

 

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いちごの形の取っ手部分。ガタガタしていて難しいかなと思ったけど、紙が薄いせいか細かい凹凸にも意外に貼りやすかった。

 

 

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私が夜な夜なペタペタしているのを見て、長男も「やりたい」と言い出した。代わりに塗ってもらう。

 

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引き出しの部分は、紙をさらに細かくちぎって小さめの柄のパッチワークにしてみました。

 

 

夜なべして、ペタペタ塗ること、1週間ぐらい…?

 

 

 

 

 

完成したよ!

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おおー。いちご模様はどこへやら…

 

 

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中はピンクだけど、これはこれでいいかなって。

 

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 引き出しも、いい感じに出来上がりました!

 

 

*

 

ちぎって→糊を塗って→貼って→また糊を塗って→貼って を繰り返すだけなので、わたし不器用だし…という方でもカンタンにできる気がします。

子どもとの暮らしは、忍び寄る生活感との戦いですから、こういうのでどんどんデコって、やつらを塗りつぶしていこうぜ!お尻ふきのケースとか、サランラップの箱とか、100均で買った瓶とか、どんどんデコっていこう!打倒、行き過ぎた生活感!

 

子ども産んでから、節約のために「自分でつくろうかな〜」って思うことが増えたのですが、そういう熱が妙に高まる時があるので、また何かDIYしたら更新しますね〜

 

 

 

decopatch デコパッチ

 

 

 

共働きの夫婦ゲンカはなぜ起きる? 夫婦コーチング平田さんインタビュー(後編)

ワーキングマザー 働く女性 結婚 育児 ジェンダー

 

お待たせしました!後編です。今の時代や社会の影響を受けて、夫・妻の関係に「ランク」ができてしまう、こともある…という話の続きです。前編はこちら

 

*

 

■ 「二人の関係の『外』にある要素」を、切り離す

 

kobeni/ でもね、私、「仕事」を「お金」だけに換算して話をしちゃいけないと思うんですよね。あ、こういう風に考えるヒントになったのは、角田光代さんの「紙の月」っていう小説なんですけど。ドラマや映画にもなってるので、ご存知の方も多いと思うのですが。

紙の月 (ハルキ文庫)

紙の月 (ハルキ文庫)

 

 

奥さんが働きに出て、稼ぐようになったら、凄く不機嫌になる夫が出てくるんです。奥さんは、自分も稼ぐようになってから、いろんな場面で強気に発言するようになる。長期の海外出張についてこいと言われて、「私にも仕事があるから」と言い返すようになる。たしか、割とクライマックスに、「お金でしか私の心をつなぎとめられないと思っていたなんて、すごく自信がないのね」っていうような、奥さんの台詞があるんですよね。

奥さんの仕事について、「お金」という意味合いだけで会話しちゃうと……例えばパートの奥さんは、いくら仕事が好きだったり、自分にとって「大切なもの」としてやっていても、ずっと「しょせんパート」みたいに、雇用形態で判断して、認めてくれない夫も中にはいる。今はパートでも正社員と同じような仕事を任されている人も多いのに、その上に家事育児が乗っかって、毎日大変だから仕事へのモチベーションも下がっちゃったり……。仮に、パートから正社員になってみないかという話があったとしても、夫の都合でずっと踏み込めないとか、そうなっちゃうと思うんです。本来の、夫婦の対等な関係が損なわれちゃう気がする。奥さんが、そういう風に一方的にずーっと自分がキャリア後退したり、何かしらガマンすることに、納得している(というか、ガマンではなく、好んで選んだ状態にある)なら、いいんですけども。

平田/  おっしゃる通りです。「額」で捉えてしまうと、いつまで経っても同じ土俵には上がれません。そういう仕組みに今の日本はなっていますし。

ただ、「本来こうあるべき」という正論とは別に、そのような「二人の外にある要素」が二人の関係に影響を及ぼすものなんです。なので、非正規雇用と正規雇用の賃金格差とか、マミートラックとか、一度正社員を辞めたら戻るのは難しいとか、男尊女卑とか、家事育児は女性の役割という古い意識とか……そういう社会の問題が夫婦の関係に影響を及ぼしている、ということです。(これら影響を及ぼす社会的、歴史的な風潮や事件等を、コーチングでは「タイムスピリット」と呼んでいます)

kobeni/  そうですよねえ…

平田/  で、コーチングでは、「タイムスピリットが二人の関係に影響を与えていますよね? でも、これは二人の力ではどうしようもないですよね?」って、二人の問題から切り離して、「この状況に、二人はどう取り組みたいですか?」という話し合いをしてもらいます。

kobeni/  ふむふむ。あ、ちょっと戻りますけれども、家事育児に関して、妻の方が「上」になってしまうという話ありましたよね。「私だって仕事をがんばりたいのに、どうして私ばかり後退なの」と思いながら、「夫の家事育児のやり方は雑! 私が主導権握りたい」と思っているわけですか? 自分が好んで、仕事と家事育児を両方やりたいと思っている(人もいる…?)

平田/  本人が自覚しているかはわかりませんが、「自分の思い通りになる領域を手放したくない」って方はいると思いますよ。「主導権を握りたい」とは思っていないでしょうね。そこは無自覚だと思う。

kobeni/  「育休世代のジレンマ」に、「女性らしさ」を受け入れられている人(ここでは、「最初から出産しやすい会社を選んで、入社した」みたいなこと)の方が、葛藤が少ない。とありました。そういう女性だと、「夫は外、妻は家」の延長で自己を捉えているので、そんなにケンカにはならないのかな。

「私を理解してくれない」という女性は、そういう性別役割分業意識はあまり持ってないんですか?

平田/  (実際にコーチングを受けた女性の例)均等法世代ですからね。「何で私ばかりがやってるの?」という感じでした。

話がそれちゃうかもしれないけど、面白かったのは、女性側が「私ばかり家事育児で大変!理解して!」で始まったコーチングが、男性側の立場を知ったときに「かわいそう……」という反応だったことがありました。そこはそこで、古くからある男性社会の「あるべき姿」に縛られる世界があって、そこで彼女はダンナさんを「理解」したんです。

kobeni/  だからお互いに、「自分の方が大変なのに」と思い込んでいるわけですよね。

平田/ そうです。

基本的に、どちらも忙しすぎるんだと思いますけどね。仕事が。

kobeni/  あーーー。ここで「企業の代理戦争」の話になるんだ。

これも「育休世代のジレンマ」にあった記述なんですが、「私は休めない」「僕だって休めない」みたいな衝突って、結局、どっちの企業が柔軟かを言いあっているだけであって(笑)

それも、仕事に対する責任感の表れだから、わかるといえばわかるんだけど、そこで夫婦共に「そもそも自分の職場、企業の体制自体を疑う」っていう視点がぜんぜん出てこないのもなあ…って思って。

子どもを大事にしたいだけなのに、病気になったから看病したいだけなのに、「休めない」方がおかしいんじゃないか? って思わないと、凄い自己否定と、子どもに対する罪悪感が高まってしまいますよね。

平田/  そうですね。そこは個人攻撃になりやすい。ただ、そこもさっきのタイムスピリットと同じことですよね。

kobeni/  コーチとか、第三者が入らないと、「タイムスピリットが影響しているため会話が噛み合わない」って、気付きにくいものなんですかね?

平田/ 「私がこんなに相手に要望を伝えにくいのは、収入格差があるからで、それは日本の社会構造や古い価値観のせいで、でもそれは私たちにはすぐには変えられないから、この状態で何を選択しようか」って気づいている人……いないわけではないでしょうけれど。

あと、ランクは、あること自体は悪いことではなく、無自覚に特権をふるうと関係が壊れるんですが、夫側が「妻が自分に要望を伝えにくいのは……」とは絶対に考えないですよね。

 

■ 二人が「どうしていきたいのか」は、100組いれば100通り

 

平田/ で、肝心なのは「私たちはどうしていきたいのか」ですので。

「私はこうしたい」で終わりじゃない。

kobeni/  女性の正規雇用者数ってずっと変化がなく、「働く女性」が増えている=非正規雇用が増えている、という現状があるので、(それは、ケア責任を持った人はパートでしか再就職しづらい、というのがひとつの要因ですが)それを踏まえると、二人の間のパワーバランスって、やっぱり「収入格差が絡んで、ホントの気持ちを言わない妻」と、「妻が特段なにか抱えているとは思ってない夫」の割合が、ケース的には多いってことになりませんか? もちろん、非正規雇用同士とか、正規雇用同士とかもあるだろうけど。

(参考)

この25年、女性の正規雇用は増えていない【データで見る女性と仕事】

 

平田/ 「収入格差が絡んで、ホントの気持ちを言わない妻」これは多いと思います。

「妻が特段なにか抱えているとは思ってない夫」これは、「特段何かを抱えているとは思ってない」というよりも、「何か機嫌悪そうだけど、パンドラの蓋をあけたくない」って感じ???

kobeni/  ふむ〜。それで「私たちはどうしていきたいのか」って、どういう感じになることが多いのですか?うまくやっていくには、どういう方向性がいいのかな?

平田/  「どうしていきたいのか」は、もうお二人次第です。100組いたら100通り出てきておかしくないんじゃないかな。

kobeni/  …ということは、ですね、「なぜか不機嫌な妻」「理解してくれない夫」みたいな状態を脱却したい夫婦は、タイムスピリットの存在を理解した上で、相手に寄り添って話をしてみる。というのはひとつ、あるかもですよね。やっぱり二人だと、どうしても水掛け論になってしまう…という場合は、ホントに平田さんところへ行ってもらって。

平田/  そうですね。

そしてですね、私がお二人をコーチングする際に、いきなりタイムスピリットの話はしないんですよ。その前に段階がありまして、まずは今、二人にある対立とか、わだかまりの感情を鎮めること、そして、話し合いの土壌を作るためにお互いを理解すること、これらの段階を踏まえて、タイムスピリットを扱ったりします。

ですので、お互いの関係が痛んでいないのであれば、お二人の間でタイムスピリットが影響してるなーから始めていただいていいんですが、そうでない場合は余計泥沼にはまる可能性があることを一応書いておきます。

kobeni/  おおおお……もう既に…どちらの気持ちも氷のようになってしまいかけてる可能性もあるわけですね…エルサみたいに…

 

平田/  ですです。

ちなみに、今日は、「ワーキングマザーを取り巻く状況からのタイムスピリット」という文脈でお話しましたが、二人の間が上手く行かなくなる要因はそれだけではなくて、例えば「タイムスピリット」だけでも、地震や放射性物質問題などもありますし、社会的・歴史的な問題じゃないけど、二人の関係に影響を与える「ゴースト」として、親や親戚の問題などもあります。ランクもお金以外もありますし、実際はご夫婦によって要因は様々です。

kobeni/  (ゴ、ゴースト…? 発言小町に地縛していそう……)なるほどーーーーー大変勉強になります。ありがとうございます。

 

ええと、ここからは、私個人の意見なのですが、

いくらそれが「金銭的に合理的」だったり、「能力的に合理的」だったりしても、女性が偏って非正規雇用になっちゃうとか、育休切りされちゃう…だと、社会構造上は、平田さんが就職された時代の女性差別の延長…になっちゃいますよね。サイボウズの彼女も、「(たとえばですが)業界の慣習上、自分がキャリア後退して、家事育児を多めに引き受けるのは当たり前」って思っているようだけど、そのままでいいのかと。正論になっちゃいますが。やっぱり、どうしてそうなっちゃうのか? に私は目を向けたく。

もちろん、優先されるのは各家庭のサバイバルなので、全員がやるべき!とは思わないんだけど、動ける余裕がある人は、やっぱり「選択肢を増やす」方に、なにかしら一歩踏み出した方が良いと思うんですよね。女性が仕事をずっと続けられるとか、男性も主夫になりたい人はなれる……とかを目指して。

タイムスピリットの不自由から自由になれるように。

平田/  そうですね、そう思います。

kobeni/  なかなか、それが難しいんだけど、現実との「折り合いは折り合い」、そして「理想は理想」として忘れないようにしたいなと…思うわけなのです……。

 

ちなみに…

最後にあのサイボウズの彼女に、平田さんから一言言うとしたら、なんですか…?

平田/  やっぱり「○○しなくちゃ」って思い込んでるんじゃないですか?ってことですよね。コーチングって思い込みを外すことも大事だから。

 

平田/  私からも2つちょっといいですか?手短に。

kobeni/  はい!もちろんです。

平田/  一つは、サイボウズ第二弾の「奥さんを抱っこできるのは…」ってオチですけど、あれは「わかるわかる」って人もいると思っています。

というのは、人が愛情を感じるタイプって5つあって、あの女性は「ボディタッチ」なんだと思います。(CMを企画した方の中に、ボディタッチタイプの方がいらしたんだと思います。)この話も面白いので、機会があればぜひ。

平田/  もう一つは、さっきのタイムスピリットを扱ったワークショップを、いろんな立場の人でできたら面白いだろうなと思っていて。子供あり/なし、結婚してる/独身、男性/女性とか。

kobeni/  おおおお、面白そうですね。

私、もう「ワーキングマザー」とかそういうことではなくて、これからの多様な働き方や子育て、生き方、家族の在り方なんかを考えたい人、みたいな括りで、みんなで考えていきたいと思っていて。

だから「いろんな立場でやる」はすごく良いですね。立場によって、別のタイムスピリットに縛られているという可能性はありますよね。

平田/ ありがとうございます。

 

kobeni/  きょうは、ホントにありがとうございました。ワークショップのご提案は、ありがたく頂戴しておきます。なにかしらの形で実現したい!

ありがとうございますーーーーーーーーーー!

平田/ ありがとうございました!!楽しかったです!!

kobeni/ おやすみなさいませ!!!!

 

 

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いかがでしたか? 平田さんの知恵と、経験と、優しさが炸裂する後編インタビューでした。

「夫婦の関係に正解はない」「大事なのは、思いやり」なんてよく言いますが、そうはいっても…という難しさがあるのが結婚だな、と思います。でも、夫婦コーチングって、「どっちかが勝ち」という風に、勝敗を決めるのが目的ではない。5年前のインタビューで教わりましたが、主役は夫でも妻でもなく、ふたりの「関係性」です。イメージとしては、自分たちでもほどけないぐらいにこんがらがってしまった糸を、コーチを交えてゆっくりほどいていく……という感じなのかなと思いました。ほどくことより、「自分のせいじゃない、と相手に認めさせたい」そのことを優先してしまったり、こんがらがった結び目から、ついつい目を逸らしたくなったり。そんなこと、ありますよね。ライフステージが変わる時というのは、糸がこんがらがりがち、なのかもしれません。しかしそれはきっと、絆を深めるチャンスでもあるはず! 正論で追いつめるのではなく、できない・わからないと開き直るのでもなく……この記事が「久しぶりの、夫・妻とのゆっくりした会話」の肴になってくれたり、なんかしたら、私は嬉しいです。たぶん、平田さんもね!

 

 

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