kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

書評

観客席で世界のねじを巻く 〜舞台「ねじまき鳥クロニクル」〜

「いい考えがあるわ。せっかくそこに考えごとをしに入ったんだから、あなたがもっとその考えごとに集中できるようにしてあげましょうか」 「どんな風に?」と僕は質問してみた。 「こんな風に」と彼女は言った。そして半分だけ開けてあった井戸の蓋をピッタ…

あるのに、見えない家事育児 〜「家事労働ハラスメント」を読みました〜

ワークライフバランス・カフェの活動で知り合った方に薦めて頂いて、「家事労働ハラスメント」という本を読みました。この本は、本来は癒しの営みであるはずの家事(育児、介護等)を、「単純労働」と咎めたり、あるいは「母親にしかできない神聖な仕事」な…

高校時代を「共学・サブカル・田舎」で過ごすということ - 冬川智子さんのマンガを読んだよ

以前、「シンプルノットローファー」というマンガについて書いたことがある。 衿沢世衣子「シンプルノットローファー」。モンナンカール女子高等学校(中高一貫)に通う女の子たちの日常が12話、描かれたマンガである。大和田舞可(マイカ)始め、26名のクラ…

どうでもいい話を、のびのびと〜村上春樹さんに学ぶエッセイの書き方〜

こんにちはkobeniです。急に秋らしくなりましたね。ゆず蜂蜜ティーなど飲みながら、ほっこりしたいです。 さて今日は、村上春樹さんのエッセイ集「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」について、書きます。 「村上ラヂオ」は、10年前にananに連…

ある日、あなたが、長時間労働できなくなったら。〜「迷走する両立支援」を読みました〜

こんにちは、kobeniです。きょうは長めなので前置きなしです。この本↓を読んだ感想を書きます。お忙しい方は見出しだけ読んでみてくださいね。迷走する両立支援―いま、子どもをもって働くということ作者: 萩原久美子出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス発…

セーラー服で真夏のプールに飛び込んだことはありますか? -書評「シンプルノットローファー」-

どうしてもメロンソーダが飲みたい。メロンソーダとエンゼルフレンチとかどう考えても終わってる、お腹がチョーキモいことになりつつあることぐらい分かってる、でもどうしてもメロンソーダが飲みたい。放課後ミスドで部活をサボるのは私とS子の定番だった。…