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kobeniの日記

仕事・育児・伏し目がちなメガネ男子などについて考えています

女性たちは「働く喜び」を知っているか その2 正社員には戻れない?

さてさて続きです。自分で広げてしまった風呂敷がたためるか非常に不安ですが、オロナミンCを飲みつつ頑張ります。


かなり乱暴ではありますが、ここで「働く喜び」を「責任のある仕事」と言い換えてみます。あくまで私の考えではありますが、仕事で得られる喜びは、責任ある立場と表裏一体である、と思うからです。誰でもできる仕事より、自分にしかできない仕事がしたい、というような言い方が一般的かもしれません。



■「責任のある仕事」=長時間労働しか成立しえない業界が…!


結婚や出産などライフステージの変化が、どう仕事に影響するかというと、最も大きいのは「時間」だと思います。それまでの働き方から、労働時間をかなり減らす必要がある。多くの人はその現実に対して、「この職場ではムリだ」と感じて辞めていくのでしょう。その、「ほぼ強制的に」辞めざるを得ないことも大きな問題ですが…もうひとつ、「再就職が難しい」という方の問題に注目したいと思います。


このデータ(再び少子化白書)によると、

母の就業状況の変化をみると、出産半年後の女性の有職率は25.1%であるのに対して、5年後には51.4%と上昇しているが、このうちパート・アルバイトの割合は25.8%と、常勤(16.5%)よりも高くなっている。


第1節 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の重要性 | 第3章 | 第1部 | 少子化社会白書〔全体版〕

出産の5年後に、再就職として「常勤」に戻る人は、たったの1%しか増えてない。ざっくり言えば「正社員として再就職がものすごく難しい」ということ。また、パート・アルバイトとありますが、その多くがサービス・小売業界だと考えてよいと思います。いわゆるスーパーのレジ・コンビニや百貨店などで、オフィスワークは少ないと思われます。



男性の長時間労働は、どの業界でも問題になっていますが、私は特にこの「サービス・小売」の責任者(正社員)は、それが顕著ではないかと思う。なぜなら、その場所にいないといけない仕事だから。以前、マクドナルドの店長は管理職なのか否か、ということが問題になっていましたが、「責任」の発揮の仕方が、「最も長くその場所にいる」になってしまいやすい業態である。ということです。とにもかくにも「時間」が重要な、結婚・出産後の女性にとって、「誰よりも長く職場にいる」のは絶対、ムリですよね。だから「パート・アルバイト」という雇用形態であり続けることになる。



例えばフルタイムで時短を使っているオフィス勤務の女性が、「やっぱり、女性も一生働き続けたいですよね」と彼女たちに言うとする。彼女たちからすると「そうだけど、社員にはなれない・なりたくないし…」と、なんだか噛み合わない。誤解を恐れずに言えば、「(今はやむをえず)お金のために(パート・アルバイトとして)働いている」女性たちが、その先に進めない、進まない原因が、このあたりにひとつ、あるような気がします。




■たくさんの女性に「働く喜び」を感じてもらいたい


サービス・小売でパート・アルバイトをしている方々が、「その場にいる」というやり方以外で力を発揮する方法があれば、例えば社員になって大きな裁量を持ち、創造的な仕事ができる可能性がある(そうすれば仕事がおもしろくなる?)。と私は思っています。専業主婦だった方々が再就職した時に、もし、家庭との両立が可能で、会社が「はじめての責任ある仕事」についてもっとサポートしてくれて…そうしたら、前エントリのアンケートの結果はどうなっているんだろう。って思います。もちろん、他の業界にも、もっと門戸を開いてほしいけれども。


既に多くの企業では、時間に対する報酬をやめて、ミッションや成果に対する報酬に切り替わっていると思いますが…みなさんの業界では、どうですか。それはそれで、まだまだ問題山積でしょうか。女性が「働く喜び!!」なんて言っている、ある意味「余裕」が、どの業界にもあればよいのですけれども。




■さいごに、そもそも論


ぶっちゃけ、何がいけないって、「結婚か・仕事か」「家庭か・仕事か」「人生か・仕事か」…って、アンケートで巧みに二者択一をせまる輩ですよ。ON/OFFなんて言いますが、どっちの自分もひとりの人間。仕事にやられて家庭に癒されたり、家庭が炎上し仕事に没頭する、そんなの当たり前だと思う。誰かを愛したり育んだり、一方で人に認められたいと努力したり、その両方が人間らしさじゃないのかしら?

よーし、今度

「あなたはどちらを大切にしていますか。自分の人生・子供の人生」

というアンケートがあったら。…まんなかの「・」に○つけるよ!





※補足資料
図録▽女性の年齢別労働力率(各国比較)
女性就業者のM字カーブに伴う問題。日本と韓国だけ異質。

また、最近では法律の改正などもあり、パートを正社員化する動き(ロフトなど)も出てきてます。