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kobeniの日記

仕事・育児・伏し目がちなメガネ男子などについて考えています

AERAさん、働くママをいじめないでください

働く女性 ワーキングマザー

今週のAERAに、人権侵害であるブーケトスのせいで、「特集」なのに霞んでしまった記事がある。

働くママ」は偉いですか?「ママ礼賛」の微妙な空気 


カンタンに説明すると、最近のマスコミに煽られて、出産や育児を「ファッションとして捉える」ちょっとアレな働くママが増えているよ。そういう「ママは絶対善」という空気ってどうなの?という内容。どのくらいイタいママかは本誌を読んでほしいのだが、例えば産婦人科に行くのにホワイトボードに「病院」と書いて全休をとる(後輩が病気で半休をとった時はイヤミを言っていたのに)40才のプロジェクトリーダー。とかそういう人々がいる。ということだそうです。
この記事を読んで胸騒ぎを押さえきれなかった「働くママ」予備軍(現在絶賛休暇中)の私が、全力で「働くママ」を擁護してみたいと思います。


■とはいえ「働くママ」はまだまだ少数派なんだよ


ブーケトスは今日も全国の何千何百という会場で行われているはず。でも、働くママはまだまだ少数です。本誌にも一応書いてありましたが、7割の女性が結婚・出産を機に仕事を辞めるんです。冒頭のプロジェクトリーダーのような、出産を「錦の御旗」とするデリカシーのない行為は言語道断ですが、妊娠中の通院(だいたい月に1〜2回で、出産が近づくと週1になる)に有休や公休を使えない企業もゼンゼン多いはず。私の会社では「妊娠通院休暇」があったので、有休でもよかったけど、あえて使っていました。制度は、まわりに感謝&配慮しつつ、でも大胆に利用していかないと、「公休」でなくなってしまうから。とにかく、自分や子供のための「通院」ひとつ取っても、一部の大手企業を除けば、まだまだ肩身の狭い思いをしているママが多いと思うよ、と言いたい。


■オサレ育児雑誌に踊らされて悪いか


「ママになること=ステータスシンボル」とする次世代のムード(この時点でなんだかよく分からないが)は、役を降りられない、格好悪いところを見せられない「女優病」なんだそうです。自己実現のために子供を産む、なんてそれはひどいだけど、ママになった自分(自己)に誇りを持つくらい、あかんのでしょうか。

海外ドラマ「sex & the city」で、独身のヒロインであるキャリーが、ママになった友達に「あんたヒマなのね!」と暴言を吐かれ、親友のミランダ(子持ち)に、あれはいったい何なの?と怒るシーンがある。ミランダは「そうでも言わないとやってられないのが『コドモ地獄』だから?」と答えていた。だからって暴言を吐いてよいわけではないが、ミランダの言いたいこと、私はよく分かる。

思えば子供を産んですぐ、二時間おきにおっぱい&ひたすら抱っこで、買い物にも美容院にも行けない日々だった。近所にツタヤができて、神よ!と感謝したもんだ。雑誌好きな私は、メガネに頭はボサボサ、授乳しやすいようにダルダルの服でツタヤへ行った。産後はじめての外出だった。オサレ育児雑誌を、限られた自由時間に読むのが唯一の楽しみ。確かに、可愛いデザインだけど限りなくうすーーいグレーのモビール2万円(赤ちゃんの目じゃ見えないよ!)とか、「できるだけ自然に近い形で産みたかった。子供が産道を通ってくる感覚が分かりました(どんだけストイックなお産ですか)」とか、芸能人やらオサレママがレコメン語りするのを見て引いたりもした。それでも彼女たちを見て、「ママになった私も、がんばってる!」と自分を奮い立たせていたのには違いない。そうでも思わないと、やってられんかった。社会から取り残されたような毎日の中で、育児雑誌はだけはボサボサ頭の私を肯定してくれた…という感じか。

だから、いいじゃないですか、マクラーレンピースリングの、うちの子はボンポワンしか着ないんですのよオホホーでも。どうせそのボンポワン、買って数分でウ○チまみれもしくは5部粥まみれですよ。ママってオシャレ☆って勘違いして産んで「なんじゃこりゃーー!」と思ったって、もう引き返せない。それがコドモ地獄なんですから。


だいたい、「働くママはステータス」「働きながら母になる幸せ」なんて記事を、CREAやInREDより早くやってたのは、AERAじゃろ!知ってるぞ私は。雑誌に踊らされる女優病とか言いますが、アータも踊らせてきた「雑誌」の一部でしょう。


■この記事の目的がよく分からない


イタい母親に釘をさしたいのか?そもそも数が少ない「働くママ」の中のさらに少ないアレな人をたしなめて、それがどれほど全人類の平和な日常に貢献するというのか。それとも「出産や子育てのキレイな部分の情報に踊らされるな」と、産む前の人に言いたいのか?それならCREAの「母になる!」(この記事内では『踊らせる雑誌』として登場)特集も読んだことのある私からすると、よっぽどあちらの方が情報量が多くて実用的だったよ。産科選びの方法とか、まわりに迷惑をかけない育休・産休のとり方も書いてあった。
ブーケトスの記事もこの記事も、「結婚・出産」を絶対善としてふりまわす人たちに反旗を翻す、そういう意味でよくできていると思う。とはいえこっちの記事は、7割の女性が仕事を辞める現状で、ちょっと時期尚早だったかな?という気がする。特に地方においては。(AERAって全国紙ですよね?)

この記事が、また女性の間に小さな差異におけるくだらん対立を作ってしまわなきゃいいけど。



で、こんなことをブツブツ言ってたらダンナに「またAERAの記事を間に受けて…」と言われました。そもそも「ミクロのことを一般化大好き!」なAERAの記事で、こんなに憤っている時点で「30女の病」なんだとな!「女優病」といい、どんだけの病気にかかってんだ私は。発熱外来に連絡すべきなのでしょうか。