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kobeniの日記

仕事・育児・伏し目がちなメガネ男子などについて考えています

HUGレポート書いたよ「オープンインターネットの今&これから」

インターネット ルポ

お手伝いをしていたHUG(はてなユーザー主催のイベント)が無事に終わりました。終わったけどなんだか日々忙しいので、けれど「ブログ書くまでがHUGですよ」とのことらしいので、ぜんぜん推敲できていませんが、もういい!テーマもテーマですので、公開します。雑文しかも長文申し訳ない。

イベントの基本情報はこちら近藤社長、ユーザーイベントで「はてなで世界を目指す」宣言 -INTERNET Watchです。簡単に言うと、はてなやインターネット初心者〜コアなはてなユーザーまで集まって色々勉強&話し合ったよ。という内容です。
イベントのテーマは「オープンインターネット」。つまりブログやtwitterなどを使って、主に見知らぬ人に向かって発信することのあり方、可能性について、です。
これがテーマになった理由は、基本的にはいま、はてな代表の近藤さんが興味を持っており、イベント主催のいちのせきさんがそれに共感したから。ということに尽きます。


■ HUGの第二部(ユーザーによるワールドカフェ)で語られたこと

上記の記事は第一部が中心だったし(ワールドカフェ部分を記事で伝えるのは難しいと思う)、Ustも第一部のみだったので、参加者の一人として私も楽しみにしていた、ワールドカフェ部分で何が語られたか?ついて書いておきます。

ワールドカフェのテーマは、繰り返しになりますが「私のオープンインターネット体験/これからのオープンインターネットについて考える」です。
「オープンインターネット=ネット上で不特定多数の人に向かって発信すること」について語り合うと、どうしても「どういう顔で」「何を」語るのか?というあたりに興味が集約されていくのかな、と思いました。
ワールドカフェでは10近くのテーブルがありました。どんな話が交わされたかは、他の方のブログ記事なども見られますので、私は自分がついたテーブルで交わされた会話を思い出してみます。

私が話した方は、たまたま?でしょうか、「オンラインでは実名で統一してます」という方が多かったです。たとえばA大学のtwitterサークル(いくつかのサークルをまたぐクラスタみたいなもの)というのがあった場合、プロフィールでA大学を明らかにしておくだけでサークルに誘われ、新しい出会いが、というような話を聞きました。
オフ会で、オフィシャルな名刺の交換とか見ていると、たとえば「へー、●●にお勤めなんですね。××さんってご存知ですか?」みたいな会話ってありますよね。まあ、ぶっちゃけあれって8割くらい「知らない」で終わるんですけどwプロフィールで共通点を探す、というのは非常に簡単に距離を近づけやすいので、良いんでしょうね。自分のプロフィールを財産だと考えるならば、なるべく明かした方が、接点や親しみの量が増えるのかもしれません。

テーブルで一緒になった方(弁護士をされてる)が、「最近、年賀状で、仕事用とプライベート用を一緒にした」とおっしゃってました。やっぱり子供の話なんかもする上司の方が、親しみやすくて人間味があって信頼できるよねー的な?facebook採用といった話もあるし、全人格的に人を評価する、みたいな話は今っぽい、というかアメリカっぽいですよね。オンの自分とオフの自分、そこまでクッキリ分ける必要ってあるのかなあ?同じ自分だし…。会社にプライベートを持ち込むな!みたいな話も、ちょっと時代錯誤っぽく映るようになるのかも。SNSが発達してくると、そういうことはある気がします。

とはいえ最近、この辺のオンラインにおけるマナーというかポリシーが、あまりに人によってバラバラすぎて、各所で摩擦が起きている気がして、ちょっと面倒くさいですよね。フリーランスなのでオンラインでは、すべて実名で統一し名前を売っていきたい人、基本は通名で所属は出したくないが顔は出している人、本名も所属も職業もできるだけばらしたくない、けどオフ会には出たい人、など色々ありますね。いろんな人がインターネットにやってきている上に、webサービスが乱立していて、それぞれが勝手なポリシーの元に運営している以上、ユーザーのポリシーの衝突は避けられないといった感じでしょうか。

今はfacebookを中心に使っているという、先の弁護士さんが、「例えば自分の知人のしていることを批判したくても、日本社会ではしづらい。でも、した方が世の中のためになる気がすることがある。そういう時のための顔が欲しい」とおっしゃっていたのが、なんだか印象に残りました。私も、例えば近所のママ友に自分の信念を強要したりはしませんが、一方で信念を共にする誰かと集まったり意見を交わしたりはしたい…と思うこともあります。
また、「人間ならいろんな気分があり、いつでも正しいことポジティブなことを言えるわけではなく、時には疲れたーとか、ネガティブなことも言いたい時もある」というご意見も。twitterで愚痴るのってどうよ?という話はよく浮上しますが、家庭でも仕事場でも言えないけど誰かに共感してほしい(だからtwitterだけで愚痴る)のかな、って思いながら見てたりします、私は。そうだとすると、その人は愚痴っぽい人ではなく、むしろ我慢強い人に見えてきますね。

リアルでも、会社の同僚に、上司に、保育園の先生に、高校時代からの親友に、両親に…と、見せている顔や話す話題、話し方のトーンってちょっとずつ違うわけです。それを私たちはほぼ無意識にチューニングしている。オンラインでも、ひとつのサービス上で簡単に(ここ重要)顔を使い分け、チューニングができたらいいのに、っていう話ですね。また、「完全匿名」という世界もまだまだ、用途によってはニーズがあるように感じました。たとえば先日も思ったのですが、妊婦や乳児育児について、「男性が」恥ずかしがらず安心して語り合う・質問できる場で、どんな人でもパッと想起できるメジャーな場所がまだ少ないですよねとか。小町だとすぐフルボッコだしね。


最終的に私のテーブルでは、「はてなが、これらの煩わしさをなんとかしたwebサービスを作ればいいのに」という意見でまとまりましたw



■ 私にとってのオープンインターネットの価値

HUGでは口頭でお話したんですが、参加した皆さんのブログを読んで刺激されたところもあり、私個人が感じているオープンインターネットの価値についても、あらためてここで、さらっとまとめてみたいと思います。



● webの文章、という新しいジャンルの書き手になれる

文章を書くのが好きな人間には、ブログってシンプルで素晴らしい仕組みだと思ってます。mixiで日記書いていた頃と、同じ人間が同じようなこと書いているのに、ブログだと読んでくれる人がいて、反応を返してもらえます(私はどんだけmixiがトラウマになっているのかと)。

プロの小説家やエッセイストやライターから見たら、webの文章なんかウンコみたいなものなんでしょうか。そうなのかもしれません。けれどインターネットの世界に独特の、「web文体」とでも言えるような新しいジャンルが生まれている気がします。web独特のスラングもたくさんあるしね。ウンコはウンコなりに文体を追求していったら楽しいかな、と思ったりしています。インターネットがなかったら、そう簡単に書き手の側にはまわらせてもらえないと思う。

● 組織や所属を超えて、考え方でつながれる(少数派が少数派でなくなる)

これもかなり大切にしている部分でありますが、私はワーキングマザーであり、会社ではかなりの少数派です。ワーキングマザーは、それぞれの会社ではまだ少数派であることが多く、悩みを一人で抱えた結果→無言で退職、という人も少なくないと思っています。しかし「(日本)全体」で見てみると、けっこうな数のワーキングマザーが存在しています。そういう存在をうまく可視化してつなげてくれる力が、twitterやブログなどにはある。横串で俯瞰して見えるからこそ、自分の悩みの問題点が自分にあるのか会社にあるのかなども、客観的に考えることができます。会社外の誰かと、一緒に考えることができます。「ワーキングマザー」という「属性」というよりは、ある種の「価値観」でつながっていけるのが良いところだと思う。だからイクメンクラスタとWMクラスタが自然に融合したり…ということがあるわけです。
「自分の勤める企業という共同体だけが世界」という状態は、ワーキングマザーのような存在にとってあまり健全ではありません。つまり「企業」のような既存の(なかなか揺るぎ難い)枠組みを超えたつながりをもたらす、という点で、オープンインターネットは非常に存在価値があると思います。(facebookは、この「既存の枠組み」をものすごくベースにしちゃってるんですが、それでも横串で人をつなげられるというのならやってみたまえキミ!期待しているぞ!mixiは最近使ってないので現状がわからないのですが、すいません)

その際にブログは、HUGでも近藤さんがおっしゃっていましたが、プレゼンツールとして大いに機能すると思います。
つまり「私はこう思います」という意見を、人と出会う前に説明しておけるということです。「私は文章がヘタなのでブログが続かない」という人って多いと思いますが、自分の「意見や考え」を書くことに文章力はさして必要ないと、私は思います。大事なのは意見であり考えで、表現方法ではない。ブログである程度、自分がどんな考えの持ち主であるか書いておくと、新しく人と会う時にスムーズです。お互いにブログを読みあっている状態で会えば、ずいぶん旧知の仲のような気になれるはず。しかも、ジョブズみたいな凝ったプレゼンしなくていいんですよ、ブログって。相手の目を見なくたっていいんですから。素晴らしいですよね。インターネットはシャイで内向的な人の味方です。

ワーキングマザーだけでなく、そもそも「母親」という存在は、個としての発言や発信を、社会的にそこまで許容されてこなかった?ところがあると思います。そういう存在や、そういうトピックは世の中に無数にあるはずです。いわゆる少数派や弱者にも発言の機会を与え、その人たち同士を横串でつなぐことで、孤独から救ったり、「いやそもそも少数派ですらないんだ」と、当人たちや世間に認識させることもできる。オープンインターネットって、少数派(あるいは、かつて少数派とされてきた人たち)の強い味方だよね。と思います。



● 「企業人」でも「家庭人」でもない活動のプラットフォームに

ちゅうことで、「既存の組織を超えてつながれる」の延長線上になりますが、まあこれは一番わかりやすいのは「政治」の話ですかね…。ここ難しいしたぶん皆さん想像つく話なので、あまり突っ込んだこと書きませんが、たとえば「子供子育て新システムってこのままでいいの?」とか思っている人は、リアル組織で誰と議論して、どこにアクションすればいいのか?というと、どこなんだろう。みたいなことです。これまでで言えば市民活動?になるのかもしれませんが、インターネットはそういう活動に参加したい人のプラットフォームになっていくでしょうね。発起人になったり、参加することのハードルも下がりそうです。





そんなわけですが最後に。今のインターネットでは、書き手より読み手の方が多いという現状があるらしい…ですが、そもそもで言えば、自分の意見を多数の他人に向かってハッキリ言える人、自体の数が少ないんだと思うんです。そう思いません?クラスを見てても、そういう人って少なくなかったですか?
けれどその「とりあえず人前で言う」のハードルを超えられた人には、それなりに得るものがあるのだ、と私は思っています。オープンインターネットならね。




長くなってしまい、すいません。きょうはこんなとこで。参加くださった皆さんありがとうございました。

■会の様子&参加者の皆さんの感想ブログリンク集こちら〜
HUG Tokyo 2012.3.31 終えて。 - はてなと何かやりたい日記。
■会の趣旨(コンセプト)はここが詳しいです〜
#HUG_Tokyo を終えて。思っていたことが実現できてよかった! - @kaoritter BLOG