kobeniの日記

仕事・育児・伏し目がちなメガネ男子などについて考えています

ブログで文章をうまく書く方法


お友達のいちのせきさんから、こんな質問を頂きました。


 

あらためて「これってブログの文章の話?それとも仕事とかそれ以外?」って彼に聞き直したら、ブログ(不特定多数の人を相手に発信する)だと言われました。
すごく正直に書きますと、聞かれなかったら絶対に書かないですね……恥ずかしいもん。なのでこのエントリはUP後一時間以内に自動的に消滅します(ウソです)。しかし、大切なお友達に聞かれたことですし、インタビューズやってないからブログで回答してほしいと言うので、需要は少ない話だと思いますが、ここにキチンと書きますね。



えーと質問はなんでしたっけ、はてなはどうして書き手にお茶を出さないのか?違いますね。文章術の話です。


昨年放映された「プロフェッショナル 仕事の流儀 イチロースペシャル」で、イチローが(彼にとって非常に珍しい)バッティング不調について聞かれて、こんなことを言っていました。

 
バッティングや技術のことって、「見てる人」にとってそんな大したことじゃないと思うんですよね。「どうやってこの人が生きているんだろう」、ということが大事であって。


番組でもかなり冒頭の方で流れた発言だし、その後、具体的なバッティングの感触についても語るようになるので、強がり?からの一言からもしれません。けれど私はこの発言に、イチローの仕事観、野球観みたいなものを垣間みたような気がしました。
「バットのこの辺に当たるとよく飛ぶんですよ、けど今はこのあたりに当たってます」というような話は「大したことじゃない」と言っているわけです。自分がホントに見てほしいのはそこじゃない。試合の結果だけでもない。スランプも含めて野球というものに向き合う姿勢・生き方を見てもらうことが、自分が野球を生業としている理由だ。と、言いたいのかなと思いました。

イチローには、「自分のプレイを通して、なにか伝えられることがある」「それは『野球』でなければいけない」という想いが、あるんじゃないでしょうか。



■ 誰も待ってないからこそ、動機とテーマが大事です

文章も、「技術」はもちろん必要です。しかし誉めて頂けるのは嬉しいのですが、私がブログを書く上で駆使している文章術に、たいしたものはありません。せいぜい「起承転結」の流れを大事にする(起承転結ってホントに侮れないと思う)とか、見出しを乱立させないとか、内容を歯切れ悪くして炎上気味にさせないとか、よくホッテントリに上がってくる文章ライフハックに書いてあるようなことしか(あと、はてなで血を見た経験から体得したことしか)、守っていません。


それよりも大切なのは、「なぜ書きたい・なにを書きたいのか」「ブログという手段を選んだ理由」という、動機の部分ではないでしょうか。ブログのような、「他者が目的を設定してくれない」言い換えれば「誰も待ってない」ものだからこそ、これが大事だと思うんです。
「動機、とか言えるほど高尚なテーマを選んでない記事も多いじゃないか」って?違うんです、その記事には、「くだらないことをやるべきだ」という強い動機があるんですよ。


たとえば昔、「たまーに会うお義母さんの話を上手に聞く方法」という記事を書いたことがあります。一見、「なにフザけてんの」と思われるような内容かもしれません。でもですね、母親になると、「えっ、それ小町の釣りトピじゃないですよね?」という、正直ドン引きするようなエピソードも、ママ友から実話として耳に入ってくるんですよ。好きな人と結婚するとか、子供を持つとかいう割とベタな欲求を叶えるために、なぜ付属物としてこんな地雷がついてくる必要があるのか……!とビックリしたんです。でね、そんな付属物(地雷)に深刻になると辛いから、「せめて笑い飛ばしていきたいよね」と思ったわけです。吹き飛ばされるのではなく、吹き飛ばしたい!記事を書いた裏には、例えばママ友とか嫁姑問題とか、そういうのを同世代と共に、ネタ的・メタ的に笑ってなんとか切り抜けたい。という動機がありました。


必要な技術は、それらの動機によっても異なってきます。説得したい場合と、読後なんとなくいい気分にさせたい場合では、採用すべき文体も論の展開の方法も異なるでしょう。やはりそんなことより、強い動機とテーマ設定を持った方がいいです。そっちを探す方が、実は簡単じゃないように思います。


■ 書けなくなったら、どうするか

ところでイチローさん(「さん」づけすると変ですね)の場合、最初は「野球が好き、他の子よりズバ抜けて得意」といったところから、野球人生を始めたんじゃないかと思います。けれど、ライフワークとして続けていくとなると、たとえ原点が「好きだから、楽しいから」だとしても、それだけではやっていけなくなる時が来るんじゃないでしょうか。
そういえば映画「魔女の宅急便」で、キキがある日突然、空を飛べなくなるエピソードがありますよね。「これまでは、何も考えずに血で飛べたのに」。彼女も、飛ぶことをライフワークにする(具体的にはニシンのパイを運んで、「あたしこのパイ嫌いなのよね」と言われるなど)中で、なぜ飛ぶのか?という動機に迷いが生じた時、飛べなくなった…のかもしれません。「ほんとうに私が宅急便をやる必要なんてあるのかしら、だってこの街には佐川さんやヤマトさんがいるじゃない、私にはクール宅急便なんかできないし、雨の中飛ぶだけで風邪引いて閉店って、どうなのよ……」

何度も書きますがブログって「誰も待ってない」です。読んでもらえる理由の9割は「タダだから」だと思った方がいいです。「ネタがない、書けない」からといって、やめても誰も困りません。悲しむのは、はてなの近藤社長ぐらいです。いや、私は、このブログの「読者になる」ボタンを押してくれた約90名(2013年3月現在)の方のことを神様だと思っていますので、もちろんやめずに続けたいですが、たぶん神様たちも日々、ブクマとか「いいね!」とか保育園送り迎えとかPASMOのチャージとかミスの経緯書を書くとかで忙しいと思うのよね。だから私が更新をやめても、きっと気づかないと思うのよね……。

「ブログのネタがない、どうしよう」大丈夫!誰も待ってないから。そういう謙虚な気持ちからリスタートしましょう。そもそも、あなたのブログを「見てる人」は誰でしたっけ。どうして書き始めたんでしたっけ?表現方法って文章が適切なの?ホッテントリに入りたい?それとも、ひとりでも待ってる人のために書いてるんでしたっけ。というか、あなたのやりたいことって、ブログじゃなきゃできないんでしたっけ……?


■ いつも「見てる人」と共に

さすがにブログにイチローほどの覚悟は必要ないと思うのですが、それなりに続けていくためには、こういう振り返りは必要だと思います。いつも気持ちは、「見てる人」と共に!そこから、他の人と自分との違いや、自分なりのこだわり、なぜこれからも書き続けたいのかを、あらためて模索するってことですかね。ブログはアマチュアが参入できるところ・必ずしも、採算を考えて一定数の人気(売上)を優先しなくていいところが利点ですし、技術の話に関しては「こまけえことはいいんだよ」です。ホントにそう思います。本来はブログを読む側も、たとえ書き方が拙くても、熱量がすごくあるとか、なにかキラリと光る視点を持っているとか、そういうところに着目したいものです。サラッと読んだ通りすがりの人が、誤読したり揚げ足とってdisって、みたいなことで、せっかくの良ブログが閉鎖されてしまうとか、すごくもったいないと思う。あまたある素敵なブログの、技術でない部分に注目してみてほしいです。

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まあ、はてな村ではきっと過去にも、同じような内容を様々なブロガーさんが繰り返し語っていると思います。私も同感だ、ってことですね。
私の動機は何か?記事ごとに違いますが、過去ログで感じてもらえたらと思います。動機が尽きたら、あっさりやめると思いますけどね。


イチローは確か、ねちっこく自分流のバッティングを貫いて、長い長いスランプを抜けたんじゃなかったかな。自分を見失わなかったイチロー、マンハッタンの摩天楼にある自宅で柴犬飼ってて「古畑任三郎」観てたイチロー、カッコよかったなー。

 

※あまりに何も文章術のことに触れないのも何なので、繰り返し読んでるって本だけ貼っておきます。

 

広告コピーってこう書くんだ!読本

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今はSNSで、個人が自力で広告できる時代ですし、仕事が広告関係でない方でも参考になると思います。初心者を意識してて、あまりテクニックに流れすぎない、めちゃくちゃ地に足がついた内容だと思います。

 

サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

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小沢健二作品集 「我ら、時」

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エッセイは、文章が伸びやかで小さな発見がたくさんあって、楽しいですよね。村上春樹さんの村上ラヂオと小沢健二くんのドゥワッチャライク(作品集の中に復刻版が入っているよ)が大好きです。